宮崎あおい、忽那汐里らが花びらをイメージした衣装で登場、華やかな笑顔に会場もうっとり

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宮崎あおい、忽那汐里らが花びらをイメージした衣装で登場、華やかな笑顔に会場もうっとり

若手実力派女優が共演する『ペタル ダンス』(4月20日公開)のプレミア試写会が3月28日にスペースFS汐留で開催され、主演の宮崎あおい、忽那汐里、安藤サクラ、吹石一恵、そして石川寛監督が登壇。宮崎は「個人的に大好きな映画。役なのか自分なのか、不思議な感覚になりました。独特な世界を楽しんでください」と晴れやかな笑顔を見せた。

本作は、CMディレクターとして知られる石川監督が『好きだ、』(05)以来7年ぶりに手がけた長編作。大学時代の友人に会おうと小さな旅に出た女性たちが、かけがえのない絆と新たな一歩を見つけていく様を描くロードムービーだ。4人の女優たちは、可憐な“ペタル=花びら”をイメージした衣装で登場、会場からもため息がこぼれた。宮崎はイエローグリーンのふんわりとしたトップス、吹石は桜のような白のワンピースをセレクト。ゆらゆらと揺れるシルエットがとても綺麗だった。

主演の4人は初共演となったが、宮崎は「みんな個性がバラバラで。でもみんな男っぽくて、さっぱりしている。それぞれ勝手なことをしていて、私とサクラちゃんはたいてい寝ていました」とにっこり。安藤は「あおいちゃんは、寝ているか動かないかのどちらか。そこに染みができるくらい、同じところにじっといられそう」と話し、「みんなしゃべって仲良くなるというより、この作品や撮影方法と同じで、一緒の空間にいて、それを感じることで仲が深まっていく気がした」と述懐。周りの女優たちもそれぞれの言葉に和やかな微笑みを見せ、なんとも心地の良い空気が流れていた。

石川監督の撮影方法は、エチュード方式をとるという。監督から役者には、脚本の代わりに各人にあてた手紙が託され、その日の撮影に臨んだ。『好きだ、』でも石川組を経験している宮崎は、「監督に初めて会ったのは10年前、17歳でした。あれから10年経って監督に会って、こだわり方も話し方もこんなに変わらない方がいるんだと驚いた。私は監督の作品がとても好きなので嬉しかった」と感慨深けに話した。これには石川監督も「はじめて知りました」と照れ笑い。続けて「皆さんには、これまで生きてきて感じた色々なことを役に重ねてほしかった。本人の本質がポロッと出ても良いんじゃないかと。そう思わせてくれるくらい、人間の幅を感じる方たちでした」と女優陣にほれ込んでいる様子だった。

その後、“一歩踏み出す”という映画の内容にちなんで、この春に始めてみたいことを発表。宮崎は「サーフィンをしてみたい」、2012年に俳優の柄本佑と結婚した安藤は「昨年が変化の年だったので、そこからもう一歩進みたい」、吹石は「一生付き合えるスポーツを探したい」、忽那は「旅に出たい。近場で安全そうなところなら一人旅でも」と、それぞれが飾らぬ言葉で語ってくれた。

哀しみや不安を抱えた女性たちの等身大の姿を紡ぎだす『ペタル ダンス』。菅野よう子による叙情的な音楽も、女優たちの熱演に美しい彩りを加えてくれそうだ。【取材・文/成田おり枝】

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