『藁の楯』鑑賞者の94%が藤原竜也演じる凶悪犯に「イラっとした」
三池崇史監督が木内一裕の同名小説を、大沢たかお×松嶋菜々子×藤原竜也の共演で映画化した『藁の楯 わらのたて』(4月26日公開)。本作の公開に先駆けて行われた試写会後のアンケート調査からは、「緊張感が半端ない」(20代・男性)、「スリル満点で面白い。色々考えさせられる」(20代・女性)、「息をすることも忘れてしまうぐらい面白い映画」(40代・女性)、「想定外の面白さ」(60代・男性)と、ストーリーの展開に絶賛の声があがり、評価点は平均83点を得た。
本作は、幼女を惨殺し、福岡に潜伏中だった犯人・清丸国秀に向けて出された「この男を殺してください」という衝撃の新聞広告をめぐり、全国民を巻き込んだ追走劇が展開される。藤原竜也が少女を惨殺し、10億円の懸賞金がかけられた清丸国秀を演じている。94%の人が清丸に対し、「イラっとした」と本音を明かし、「10億円の懸賞金がかけられた凶悪犯が実際にいたら狙うと思いますか?(※石をぶつけるだけでも可)」という質問に、65%の人が「いいえ」と回答した。しかし、「10億円の懸賞金がかけられた凶悪犯がいても狙うとは思わない」と回答しながらも、清丸を警視庁まで移送する任務を受けたSP銘苅を演じた大沢同様に、「クズを移送せよ」という任務を課せられたらどうするかという質問に対しては、31%の人しか「はい」と回答しなかった。
10億円の懸賞金がかけられた凶悪犯をめぐって日本全国民が敵となり、いつ誰が襲ってくるかわからないアクションサスペンス。ハラハラ、ドキドキのシチュエーションだけでなく、SPを演じる大沢と松嶋が、藤原演じる清丸を移送するなかで、本当に守る価値があるのかという葛藤も描かれている。本作を見終わった後に、正義とは何なのか?と考えてしまうに違いない。【Movie Walker】