これぞ3D×ホラーの最先端?爆音とともにチェーンソーが飛び出す!
世界を震撼させた映画『悪魔のいけにえ』(74)の公開から約40年に当たる今年の夏、この傑作の正当な続編『飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』(7月13日公開)が登場する。刺激的な邦題も話題となっている本作だが、すでに公開された全米では初登場1位を記録するほど大人気ぶり。シリーズ初の3D作品で、轟音とともに画面からチェーンソーが飛び出てくる映像は必見だ。
これまでに『悪魔のいけにえ2』(86)、『悪魔のいけにえ3 レザーフェイスの逆襲』(89)、『悪魔のいけにえ レジェンド・オブ・レザーフェイス』(95)、そしてマイケル・ベイ製作の『テキサス・チェーンソー』(03)、『テキサス・チェーンソー ビギニング』(06)と、続編やリメイクを含めると全6作が作られてきた「悪魔のいけにえ」シリーズ。第7作となる本作は、1作目の大虐殺から20年後、ある因果の果てに再び若者たちが恐怖のどん底に突き落とされてしまう。
いまでこそ、様々なジャンルの3D映画が一般的になっているが、実はデジタル3D以前にも立体表現を用いたホラー、パニック映画が作れらていた。顕著なのは、赤青の偏向メガネによる“アナグリフ方式”が一世を風靡した80年代。『13日の金曜日 PART3』(82)や『ジョーズ3』(83)といった大人気シリーズから、『悪魔の棲む家PART3』(83)まで、「パート3」は必ず3D映画になってしまうという都市伝説まで囁かれるほどの潮流があったのだ。
近年も、ゾンビホラーの古典『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(68)の3Dリメイク作『超立体映画 ゾンビ3D』(06)や『ラビット・ホラー3D』(11)など、邦洋問わず勢いがある3D×ホラー。また、昨年大ヒットを記録した『貞子3D』(12)の続編『貞子3D2』(8月30日公開)も待機中だ。ちなみに『飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』の続編『テキサス・チェーンソー4』も現在製作中で、2014年にも全米公開される予定となっている。
幾度となく挑戦されてきたホラー×3D。恐怖と立体映像の組み合わせは、夏の暑苦しさを忘れるにはうってつけだ。涼しい映画館で、この鉄板ともいえる組み合わせを味わってみてはいかがだろう。【トライワークス】