アレック・ボールドウィンがゲイ差別発言でツイッター閉鎖へ

映画ニュース

アレック・ボールドウィンがゲイ差別発言でツイッター閉鎖へ

アレック・ボールドウィンが、ツイッターにゲイ差別的な内容の文を書いて同性愛者団体やメディアから激しい非難を受け、公式に謝罪してツイッターを閉鎖した。

問題のツイートは、6月28日に投稿されたもので、英紙デイリー・メイルのジョージ・スターク記者に宛てた内容になっている。ボールドウィンは、同記者が「ジェームズ・ガンドルフィーニの葬儀中に、アレック・ボールドウィンの妻がツイッターをしていた」と書いたことに立腹し、「有害なクイーン」、「嘘つきのビッチ」と彼を呼び、「お前をボコボコにしてやる。僕のフォロワーや、それ以外の人々も、このファッキン・ビッチを片付けてやろうじゃないか」と書いた。

これに同性愛者擁護団体GLAADが反応し、非難したため、同団体を支持するセレブリティーの一人だったボールドウィンは、「僕のジョージ・スターク記者への攻撃は、全く性的指向とは関係のないものだ。しかし、同性愛者差別と戦う立場を取って来た者としては、謝罪したい。僕はゲイに対する暴力を推奨しているわけではない。GLAADの皆さんが、僕のコメントと同性愛者差別とは無関係であることを理解してくれることを祈っている」という声明を発表している。

また、ボールドウィンは、Gothamist.comの取材に答え、「あの男性を“クイーン”と呼んだ理由は、それをゲイ差別的な言葉だと思う人が多いとしても、僕にとっては違う意味があるからだ。クイーンのように振る舞う女性もいるし、ストレートの男性でもクイーンのような振る舞いをする人がいる。クイーンのように振る舞うゲイの人もいる。それは性別とか性的指向とは関係ない。自分はルールに従わなくて良いと思う人々のことなんだ」と釈明しているが、メディアは納得しておらず、英タイムズ紙のコラムニスト、アンドリュー・サリバンは「単なるヘイトスピーチ。特定の人間を暴力で攻撃しろと他の人々に呼びかけることは、確か犯罪だったと思うが」と書いている。【UK在住/ブレイディみかこ】

作品情報へ