新作で開眼したエマ・ワトソン「嫌いな人間をどう演じれば良いの?」
『ザ・ブリング・リング(原題)』(12月公開)でエマ・ワトソンと一緒に仕事をしたソフィア・コッポラ監督が、同作でのエマの変身ぶりを絶賛している。
『ハリー・ポッター』シリーズで優等生のハーマイオニー役を演じてきたエマが、同作ではセレブ狙いのティーン窃盗団のメンバーの一人を演じており、「ブラジャーの紐が見えているのが気になって仕方がなかった」と本人が証言しているようなファッションで大胆な役柄に挑戦している。
「最初に彼女と会った時、賢い子だと思ったわ。自分の役柄に体当たりしようとしている。彼女はロサンゼルスにいるパーティ・ガールとは全然違うタイプの女の子よ。だから、彼女の変身には感心したわ。英語のアクセントにしても、すばらしくこなしているし、ばかばかしいことを口にするキャラクターなのに、リアルな人間に感じさせたわ」と、コッポラ監督は英メトロ紙のインタビューで語っている。
エマ自身もこの役で女優として開眼したと語っており、「あの役は、私が強く反対するものをすべて象徴していたわ。表面的で、物質主義で、空虚で、モラルが欠如している。彼女のことを大嫌いだと思ったの。嫌いな人間をどう演じればいいのかしら?でも、それはとてもおもしろいと思ったし、私の仕事や、女優として私になにができるのかということについて、新たな洞察をすることになったわ」と話している。【UK在住/ブレイディみかこ】
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