笑顔の裏で腹筋1200回!35年ぶりによみがえる仏の国民的スターとは?
スタイル抜群な女性ダンサーを引き連れ、満面の笑顔で歌い踊る男。彼はフランスの国民的歌手にして、フランク・シナトラの名曲「マイ・ウェイ」の原曲を作曲した“クロクロ”こと、クロード・フランソワ。彼の死から約35年、『最後のマイ・ウェイ』(7月20日公開)は、39年という短い生涯を駆け抜けたカリスマミュージシャンの栄光と知られざる実像をあぶり出す伝記ドラマだ。
クロードは歌手、作詞・作曲家、プロデューサーとしてのみならず出版社を立ち上げ、ファッション写真家としても活躍。ちなみに彼は、ファンクラブが作られた世界初のスターでもある。そんな人気者を演じているのが『イゴールの約束』(96)など、カンヌ映画祭の常連として知られるダルデンヌ兄弟作に多数出演する実力派ジェレミー・レニエだ。
酒、ドラッグに無縁で、禁欲的に体を鍛えていたというクロードになりきるため、撮影の5か月前からヴォーカル、ドラム&パーカッション、歌、ダンスの訓練に取り組んだジェレミー。撮影が近づくに連れてトレーニングは過酷さを増し、いつしか毎朝1200回もの腹筋をこなしていたという。
劇中のキレキレなダンス、ステージで披露される逞しい上半身など、入魂の役作りに挑んだジェレミーの演技は圧巻。身も心もスーパースターになりきった彼の姿をぜひチェックしてほしい。【トライワークス】
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