M・ジャクソンとF・マーキュリーの幻のデュエット曲が今秋リリースへ
故マイケル・ジャクソンと故フレディ・マーキュリーの複数のデュエット曲が、30年の時を経て今秋リリースされるという。
これは、クイーンのメンバー、ブライアン・メイとロジャー・テイラーが英紙タイムズのインタビューで明らかにしたもので、彼らは現在、1983年にマイケルとフレディが録音した音源の仕上げを行っているという。ブライアンは、「このプロジェクトはエキサイティングだが、難しい挑戦であり、精神的にもきつい。しかし、クールな仕事だよ」と語っており、「2ヵ月後には皆さんに聞いてもらえると思う」と話している。
録音当時、米国と英国を代表する音楽界の2大ビッグスターだったふたりのデュエットはまさに夢の共演だったが、録音中にふたりが仲違いしたことにより、コラボは未完のままに終わった。カリフォルニアのマイケルの自宅のスタジオで行われた6時間のセッションで、ふたりは3曲を録音したそうだが、フレディが途中で気分を害して帰ってしまったため、どの楽曲も完成に至らなかったという。
「彼らはうまく行っていた。でも、突然フレディから電話がかかって来て、『今すぐここに来てくれないか。僕を連れ出してくれ。僕はラマと一緒にレコーディングしている。もう我慢できない。外に出たい』と言うんだ」と、フレディのマネージャーだったジム・ビーチが証言している。
ブライアン・メイとロジャー・テイラーは、2011年にマイケル・ジャクソン財団から3曲の音源の仕上げを行う許可を得ており、マドンナやU2と一緒に仕事をしているウィリアム・オービットがプロデュースを手掛けているという。【UK在住/ブレイディみかこ】
作品情報へ