ヒュー・ジャックマン、『ウルヴァリン:SAMURAI』の続編も東京で!?オリンピック招致を応援
ヒーロー・アクション大作『ウルヴァリン:SAMURAI』(9月13日公開)の来日会見が8月29日に開催され、ヒュー・ジャックマン、真田広之、TAO、福島リラ、ジェームズ・マンゴールド監督が登壇。日本を舞台にした本作を引っさげて“凱旋”を果たしたヒューは、「僕は文化も人も食べ物も、とにかく日本が大好き。かねてから日本で撮影をしたいと思っていて、今回は夢が叶ったようだよ」と笑顔で日本への愛を語った。
『X-MEN』シリーズの人気キャラクター、ウルヴァリンを主人公にした本作。異国の地、日本を訪れたウルヴァリンが出会う壮絶な闘いを日本人女性とのロマンスを交えて描く。この日、会見場に選ばれたのは、和の雰囲気たっぷりの目黒雅叙園の宴会場。会見場に入るなり「この部屋を見て、ヒュー、ヒュー!という気分だよ」とおどけてみせたヒュー。念願の日本での撮影について「誇りに思っている」と振り返り、「富士山にも息子と登ったし、釣りにも行った。驚いたのは、日本のラブホテルだね。ちゃんとリサーチをして、撮影に臨んだよ」とサービスたっぷりのコメントで会場を笑わせた。
ヒューと真田は、カギ爪と日本刀が火花を散らす超絶バトルに挑んでいる。ヒューが「あのシーンは全くCGを使わず、男と男のガチの戦いだった。真田さんは日本にとっての国宝。国宝を傷つけなくて安堵しているよ」と胸をなでおろすと、真田も「オーストラリアの国宝を傷つけなくて良かった」とレスポンス。続けて「ファイトシーンなのに、まるで2人でダンスシーンを撮っているようなグルーヴを感じられた」と真田もヒューとの共演を大いに楽しんだ様子だ。
本作で鮮烈なスクリーンデビューを飾ったのが、TAOと福島だ。TAOは「不安でしょうがなかった。真田さんに弱音を吐いたこともある」と胸の内を明かし、「私はずっとヒューのファンで(笑)。だからこそオーディションを受けて、結果、お芝居に恋をしてしまった。この映画が新しい人生の扉を開いてくれた」と感激の面持ち。福島も「真田さんにもたくさんアドバイスをいただいた。ヒューはスタッフみんなに声をかけたり、体の鍛え方もプロフェッショナル。見ているだけで学ぶことが多かった」と頼もしい先輩2人に感謝しきりだった。
日本への愛をたっぷりと語ってくれたヒューだが、記者から東京オリンピック招致の応援コメントを求められる一幕も。ヒューは「『ウルヴァリン:SAMURAI』の続編として『ウルヴァリン:オリンピックスピリット』を作ろう」と話し、会場は大爆笑。「東京はオリンピックに最も相応しい場所。ひとつ問題なのは、選手みんなが帰りたくなくなってしまうことだね」と、最後までヒューの温かさと笑顔にあふれた記者会見となった。【取材・文/成田おり枝】