第51回ニューヨーク映画祭開幕!『風立ちぬ』など日本映画がメインセクションで3本上映へ
第51回ニューヨーク映画祭が、現地時間の9月27日から開幕(10月13日まで開催)し、トム・ハンクスの久々の主演作『キャプテン・フィリップス』(11月29日日本公開)で華々しいスタートを切った。
今年はなんといっても日本映画の当たり年。第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した是枝裕和監督、福山雅治主演作『そして父になる』(公開中)、第70回ヴェネチア国際映画祭に出展され、日本では公開から54日間で興行収入100億円を突破した宮崎駿監督作『風立ちぬ』(公開中)、そして同映画祭では過去に『トウキョウソナタ』(08)も上映された黒沢清監督が初めて手掛けた恋愛映画で、佐藤健、綾瀬はるか主演の『リアル 完全なる首長竜の日』(13)という、まさに日本を代表する作品が、一挙に3本もメインセクションで上映される。
他には、カンヌ国際映画祭のパルム・ドール受賞作で、同性愛の性描写が話題となったアブデラティフ・ケシシュ監督作『Blue is the Warmest Color』、同映画祭グランプリを受賞したコーエン兄弟監督作『Inside Llewyn Davis』、同映画祭でブルース・ダーンが主演男優賞を受賞したアレクサンダー・ペイン監督作『Nebraska』ほか、NY映画祭の常連で、トロント国際映画祭で観客賞を受賞し、既にアカデミー賞の呼び声も高いスティーヴ・マックイーン監督作『12 YEARS A SLAVE』、J・C・チャンダー監督、ロバート・レッドフォード主演の『All is Lost』、『ノッティングヒルの恋人』(99)のロジャー・ミッシェル監督がメガホンをとった『LE WEEK-END』、マリオン・コティヤール、ホアキン・フェニックス、ジェレミー・レナー主演の『THE IMMIGRANT』、『ラブ・アクチュアリー』(03)のリチャード・カーティス監督作で、レイチェル・マクアダムス主演の『About Time』、レイフ・ファインズ監督・主演作『THE INVISIBLE WOMAN』、ツァイ・ミンリャン監督作『STRAY DOGS』、アラン・ギロディ監督作『STRANGER BY THE LAKE』、ジャ・ジャンクー監督作『A Touch of Sin』、セバスティアン・レリオ監督作『Gloria』、ベニチオ・デル・トロとマチュー・アマルリック主演、アルノー・デプレシャン監督『JIMMY P: PSYCHOTHERAPY OF A PLAINS INDIAN』ほか、ジム・ジャームッシュ監督が4年ぶりにメガホンとをったティルダ・スウィンストン、ティム・ヒドルストン主演作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(12月日本公開)など、各国から実に多様なジャンルの秀作がラインナップされている。
センターピースは、前評判も高いベン・スティラーが製作・監督・主演を務める『LIFE!』(14年3月日本公開)で、スパイク・ジョーンズ監督作、ホアキン・フェニックス、エイミー・アダムス、ルーニー・マーラ主演の『Her』がクロージング作品に選ばれており、今年も数々の話題作が秋のニューヨークを盛り上げてくれそうだ。【NY在住/JUNKO】