人気漫画「寄生獣」が実写映画化!テレビアニメプロジェクトも始動
1990年から95年まで「月刊アフタヌーン」で連載され、今なお高い人気を誇る岩明均の漫画「寄生獣」が、『ヒミズ』(12)の染谷将太主演で実写映画化。2014年1月から撮影スタートし、2部作で製作されることがわかった。
「寄生獣」は、空から飛来してきた正体不明の生物(パラサイト)が人間の脳に寄生し、他の人間を捕食するというショッキングな設定の物語。主人公の高校生・泉新一は、脳への寄生に失敗し右腕に宿ったパラサイトの「ミギー」と共に、数奇な運命を辿ることになる。ミギーとの友情、肉親や友人との別れ、強大な敵との戦いに、深遠なメッセージが込められ、累計1100万分を突破している人気作だ。海外でも評価は高く、ハリウッドのプロダクションが原作権を獲得していたため“日本で映画化できない原作”として伝説化していたが、今年ついに契約が切れ、日本での映画化が可能となった。
泉新一役に選ばれた染谷将太は、「これから自分は、寄生獣の世界を体感して来ます。そしてその世界を、皆様にもスクリーンを通して体感してほしいです」と意気込みを語り、「ミギー、これから約4か月間よろしくお願いしますね」と奇妙な“相棒”にもコメント。そして、泉新一が通う高校に教師としてやってくるパラサイトの田宮良子役には深津絵里、新一の同級生であり幼馴染のヒロイン、村野里美役には橋本愛が抜擢され、豪華キャストが結集した。
監督・VFXを手がけるのは、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズや『永遠の0』(12月21日公開)の山崎貴。ドラマ「リーガル・ハイ」の古沢良太が脚本を担当する。山崎監督は、「連載当初から、いつか実写で見てみたいと思っていた漫画でした。それを自分たちのチームが手がけることが出来ることになって、興奮と恐れと喜びで大変な状態になっています。原作は発表時から何年も経った今も全くその輝きを失っていません。それどころか東日本大震災を経た今だからこそ、さらに深みを増しているとさえ言えると思います。この作品を通して、自然は、時代は、僕らにどう生きろと語りかけてきているのかをもう一度見つめ直してみたいと思っています」と喜びのコメントを寄せている。
実写映画『寄生獣』は、2014年12月にPART1が、2015年にPART2が全国公開される予定。さらに、テレビアニメプロジェクトも始動するとのことで、今後の展開から目が離せない。【Movie Walker】