「ジョージ・クルーニーは最悪(笑)」長年の親友サンドラ・ブロックが衝撃発言!?
最新の映像技術を駆使し、驚異の無重力世界を描くSFサスペンス『ゼロ・グラビティ』(12月13日公開)。12月4日、本作の来日記者会見がグランドハイアット東京で開催され、主演のサンドラ・ブロック、監督のアルフォンソ・キュアロン、プロデューサーのデイヴィッド・ヘイマンが登壇。多くの報道陣がつめかけるなか、7年ぶりの来日となったサンドラは、「来日するたびに、敬意を表してくれる日本の文化に感動している。ほかの国の会見では狼の集まりのようになるのに(笑)」と笑いながら挨拶した。
宇宙空間で絶望的な状況に放り出される女性ヒロインを演じたサンドラ。「撮影中は孤独でした。ここにいるクレイジーな2人がそうさせたのよ(笑)。この狂気じみた科学者たちが、まるで宇宙にいるかのような道具を発明したおかげで、撮影中は本当に孤立していた」と振り返る。「表情が制約を受ける、マシンのなかで動けない。現場ではフラストレーションが溜まったわ。何かに頼れないから、必然的に目だけの演技。パニックになりそうな状況だった」と明かした。
また、第86回アカデミー賞に話題がおよぶと、サンドラは「アカデミー賞受賞はありえないかな…。でも、この映画を撮ったことで、一生に一度の体験ができた。このチャンスを与えられただけで、もう賞をいただいたも同然」と賞レースについては冷静な態度だった。
長年の友人であり、本作で初共演となったジョージ・クルーニーについて聞かれたサンドラは、「彼は最悪よ」という意外な発言。だが、「意地悪だし、常に遅刻するし…というのは冗談(笑)。本当は魅力的で、輝かしくて、私たちをいつも助けようとしてくれるの。あんまり彼を誉めることはしたくないのよ」と照れくさそうなサンドラ。「彼は世間から思われているイメージより、さらに素晴らしい人ね」とその人格をべた褒めした。
映像表現のエポックとしても注目されている本作。キュアロン監督は「映画に使用した最新のテクノロジーは、主人公のエモーショナルな旅を描くため、真に迫った演技を見せるためなんだ。サンドラの素晴らしい演技を台無しにしたくなかった。“逆境”“不幸”というテーマを“希望”へ転嫁するために、視覚的メタファーも使ってる」と本作を解説し、記者会見を終えた。全世界で興行収入約600億円もの大ヒットを叩き出し、いよいよ日本上陸を果たす『ゼロ・グラビティ』。息をのむ映像とともに、サンドラが孤独のなかで挑んだ迫真の演技にも、ぜひ注目してほしい。【取材・文/トライワークス】