『アメリカン・ハッスル』監督が謝罪!J・ローレンスを奴隷映画の主役に例える失言
デヴィッド・O・ラッセル監督とジェニファー・ローレンスは、いまやかつてのマーティン・スコセッシ監督とロバート・デ・ニーロのような存在となり、ジェニファーは昨年アカデミー賞主演女優賞を受賞した『世界にひとつのプレイブック』(12)に続き、今年は『アメリカン・ハッスル』で同助演女優賞受賞という快挙を成し遂げる可能性が出てきた。
そんなラッセル監督が、ジェニファーの驚異的な忙しさを憂慮し、ジェニファーをオスカー最有力候補作で奴隷が主役の『それでも夜は明ける』の主役に例えたことが、物議を醸している。
23歳にしてオスカーを手にしたジェニファーは、いま最も旬であるとともに、誰も代わりを務められないほどの演技力を兼ね備えたドル箱スター。最も監督たちが仕事をしたい女優であり、この5年間で16本の作品に出演している多忙ぶりだ。
特に、主役のカットニスを演じている大ヒットシリーズ『ハンガー・ゲーム』は長期にわたる撮影が続いており、現在は『The Hunger Games: Mockingjay - Part 1(原題)』(全米11月21日公開)と『The Hunger Games: Mockingjay - Part 2(原題)』(全米15年11月20日公開)の撮影中。「ジェニファーは生きた人間なんだから、お金を稼ぐことばかりじゃなくて、少しは休息の時間を与えてあげて欲しいね。回し車で走り続けるハムスターみたいだ。拘束時間が長すぎて、彼女と仕事をしようと思ったらホリデーシーズンしかないんだよ。いまのジェニファーは、『それでも夜は明ける』じゃないけど、『ハンガー・ゲーム』のプロデューサーの奴隷みたいだよ」と語ったが、ジェニファーと奴隷を比べたことや、フランチャイズ映画のやり方にケチをつけたことが物議を醸した。
ジェニファーは、昨年もオスカー受賞後すぐに髪を黒く染めて同シリーズの撮影に挑んだが、あまりの多忙さから肺炎にかかって授賞式を欠席した経緯もあり、彼女の健康を気遣うデヴィッド監督の親心だったようだ。
しかしデヴィッド監督は、「ユーモアのつもりだったが、すぐに適切ではない例をあげたことを悟りました。心からお詫びします」と謝罪文を表明した。【NY在住/JUNKO】