Q・タランティーノ監督、脚本リーク事件で訴訟に踏み切る!

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Q・タランティーノ監督、脚本リーク事件で訴訟に踏み切る!

新作になるはずだった西部劇映画『The Hateful Eight(原題)』の脚本が何者かによってリークされ、映画製作を断念した怒り心頭のクエンティン・タランティーノ監督が、遂に訴訟事件に踏み切った。

タランティーノ監督は台本を渡した役者はマイケル・マドセン、『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされているブルース・ダーン、そしてティム・ロスの3人であり、ティムを除いた2人とそのエージェントが脚本をリークしたに違いないとDeadline.comに明言していたが、今回の訴訟相手は、彼らではなく、Gawkerというメディアだ。どこから入手したのかは不明だが、同社のウェブサイトDefamerが、同脚本をダウンロードできるリンクをポスティングしたことが引き金となったという。

「Gawkerは利益目的で人を食い物にした。自社を売り込むために、脚本を執筆者の許可なしに不法にハリウッド中にばらまいた。明らかにジャーナリズムの一線を越えてしまった」というのがタランティーノ監督側の主張だが、それに対してGawkerはmsn.comに対し、「明らかに言いがかりだ。我々はAnonFiles.comがリンクをポスティングするまで、なんのアクションも起こしていない」と、あくまで二番煎じであることを主張し、徹底抗戦の構えを見せている。

タランティーノ監督と言えば、11年に隣人が飼っているインコがうるさいとして、オスカー受賞作『アメリカン・ビューティー』(99)の脚本家を訴訟したことがあるが、今回ばかりは長年温めていたプロジェクトがおじゃんになったとあって、怒りはそう簡単に収まりそうにない。【NY在住/JUNKO】

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