邦画が6年連続で洋画を上回る!2013年の映画界概況が丸わかり

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邦画が6年連続で洋画を上回る!2013年の映画界概況が丸わかり

松竹、東宝、東映、KADOKAWAという国内の映画製作配給会社4社による団体、日本映画製作者連盟(映連)による2013年度の映画興行収入が1月28日に発表。昨年に引き続き、邦画と洋画のシェアは“邦高洋低”で、邦画やアニメの好調ぶりが特に目立った一年となった。

昨年公開された邦画は591本で、そのうち興収10億円以上となったのは35本。1位は現在も公開中の『風立ちぬ』の120.2億円。ちなみに、邦画で100億円を超えたのは、やはりスタジオジブリ製作の『崖の上のポニョ』(08)以来。さらに過去へさかのぼってみても、100億円超えを記録しているのが04年の『ハウルの動く城』であることから、宮崎駿監督作品の集客力が抜きん出ていることが改めて証明された形だ。

『風立ちぬ』に続く2位は『ONE PIECE FILM Z』、3位は『ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)』となり、上位3作、そしてトップ10作品中でも6作品がアニメという結果になった。アニメ作品が好調なのは2013年に限った話ではないが、上位10作品中5作品がアニメだった2012年でも、上位3作品は『BRAVE HEARTS 海猿』『テルマエ・ロマエ』『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』と、実写作品が占めており、アニメの独占状態は特に13年の特徴といえそうだ。

一方、洋画で興収10億円以上となったのは21本。こちらも1位の『モンスターズ・ユニバーシティ』や4位の『シュガー・ラッシュ』などトップ10作品中で3作品がランクインしており、幅広い層から支持されるアニメ作品が人気を集めた。また顕著だったのが、作品本数。洋画の公開本数自体は2012年の429本から526本へと100本近く増えてはいるものの、興収10億円を超えた作品は1本しか増えておらず、アベレージの低下も目立った。

なお、邦画と洋画の興行収入の比率では、邦画が60.6%、洋画が39.4%という結果で、邦画人気が洋画を上回ったのも2008年以降6年連続。現在公開中でV6を達成した『永遠の0』が現時点で約60億円を稼いでおり、上位にランクインするのは確実。邦画好調でスタートした2014年、最終的にはどのような結果になるのだろうか。【トライワークス】

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