アンジェリーナ・ジョリー、卵巣摘出手術は35歳までにするべきだった?

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アンジェリーナ・ジョリー、卵巣摘出手術は35歳までにするべきだった?

母親を卵巣がんで亡くしたアンジェリーナ・ジョリーが、昨年がんのリスクを回避するために両乳房切除及び再生手術を行ったことが世界中で大いに話題を呼んだが、この度新たな研究結果が発表され、物議を醸している。

母親を56歳で亡くしているアンジェリーナは、卵巣がんや乳がんにかかりやすい遺伝子異常(BRCA1)を持っていることから、まずは両乳房切除に踏み切り、今後は卵巣摘出施術も行うと発表している。

これまでの調査結果では、40歳までに卵巣を摘出することが望ましいとされており、現在38歳のアンジェリーナの勇断はタイミング的にも妥当だと考えられていた。

しかし、この度トロント大学が5783人の女性を対象に行った調査及び研究結果として発表したところによれば、35歳までに卵巣を摘出した人と、40歳までに摘出した人とを比べた場合、40歳で摘出した人の卵巣がんの発生率が5倍に跳ね上がっており、死亡率に至っては4倍に増えているという。

卵巣摘出によってトータル的には卵巣がんになるリスクは80%、早期死亡率は77%も軽減することから摘出は妥当だという結果ながら、「35歳と40歳でこれだけの違いがあることが明らかになったので、摘出するのであれば35歳までというのを国際スタンダードにするべきだ」とスティーブン・ナロッド教授がデイリー・メール紙に語っている。

摘出によって出産が望めなくなったり、更年期障害が出るなどのリスクもあるが、アンジェリーナが既に摘出を決めているのであれば、1日も早く摘出することをスティーブン・ナロッド教授は勧めているという。【NY在住/JUNKO】

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