東出昌大やクドカン、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭に参加!
いよいよ2月27日に北海道の夕張市で開幕した、第24回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014。今日から3月3日(月)までの5日間、心温まる映画のイベントが多数開催される。まず、町の人々や夕張メロン熊たちの温かい歓迎を受けた後、オープニングセレモニーへ。最初に、地元の「夕張太鼓保存会(竜花)」と劇団EXILEがコラボした太鼓パフォーマンスを披露。その後、新設された賞「ニューウェーブアワード」を受賞した宮藤官九郎、東出昌大、武田梨奈が登壇し、トロフィーを受け取った。
同賞のクリエイター部門に選ばれた宮藤は、ツララのような形状のトロフィーを見て「すごい殺傷能力のありそうなトロフィーをいただいて。転ばないようにします」と挨拶し、会場は大爆笑。その後「『あまちゃん』の陰で映画も一応、やってまして。『中学生円山』(13)という映画ですが、『あまちゃん』ブームに乗り切れなかったです」と苦笑いした。
俳優部門で受賞した東出は、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」で大ブレイクし、主演映画『クローズEXPLODE』(4月12日公開)も待機中だ。笑顔で登場した東出は「到着した瞬間から、地元のおばちゃんたちにワーッて来られました(笑)。控室室でもだらっとできました」と、ゆうばりファンタの雰囲気をすっかり気に入った様子。「滞在できるのは短い時間ですが、おいしいものを食べて、お土産たっぷりで帰りたいです。お迎えいただき、ありがとうございました!」と感謝の言葉を述べた。
また、女優部門で受賞した武田は「今まで夢を持って生きてきたけど、これからはそれを目標に変え、映画に魂を込めてやっていきたいと思います」と、力強く宣言をした。
続いて、オープニング作品『偉大なる、しゅららぼん』の渡辺大、貫地谷しほり、水落豊監督が登壇。渡辺は「バスで通っているうちに、みなさんが手を降ってくれました。町全体から“おかえり”って気持ちをすごく受け取ることができて、非常に温かいなと」と感激しきりの様子。夕張メロン熊に圧倒されたという貫地谷は「先ほどお会いしました。すごかったです」と笑顔で驚きを口にした。
今年は、人に焦点を当てた“ファンタスティックピープル”をキャッチフレーズに展開されるというゆうばりファンタスティック国際映画祭。その他、根岸吉太郎監督や斎藤工ら審査員たちに、クロージング作品『野のなななのか』の品川徹、常盤貴子、大林宣彦監督、招待作品『グレイトフルデッド』のキム・コッビ、内田英治監督をはじめ、公開待機中の話題作や個性派インディーズ映画まで、多数の作品のゲストが映画祭に参加する。【取材・文/山崎伸子】