小芝風花、ジジ役の寿美菜子の声を聞いた時に「ズキュンと来た!」

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小芝風花、ジジ役の寿美菜子の声を聞いた時に「ズキュンと来た!」

角野栄子の児童文学を実写映画化した『魔女の宅急便』の初日舞台挨拶が3月1日に新宿バルト9で開催され、小芝風花、尾野真千子、広田亮平、寿美菜子、清水崇監督が登壇。キキ役として初主演を果たした小芝が「どうでしたか?」と語りかけると、上映後の会場から「良かったよー!」と大きな拍手。小芝は「やったー!」と大きな笑顔を見せた後に思わず涙ぐみ、「不安で昨日も眠れなかった。今の反応をいただけただけで、胸がいっぱいです!」と泣き笑いで感激の言葉を語った。

修行のため、見知らぬ街にやってきた13歳の魔女見習いの少女が、個性豊かな街の人々との交流を通し、成長していく姿を描く本作。この日は、香港、台湾、シンガポール、インドネシア、ベトナム、ドイツ、スペインでの公開決定も発表された。見習い魔女が世界へと羽ばたくことになったが、小芝は「すごいビックリしました」と目を丸くし、「日本の大自然を世界の皆さんにお届けできるのが嬉しい!」と喜びもひとしおだ。

尾野は「本当にキラキラしていましたよ」と小芝の透明感を絶賛。「私も15歳でこの世界に入ったので、こんなにもキラキラしているのを見るとすごく嬉しい。私はこんなに輝いていなかったな」とつぶやき、会場は笑いの渦に。「みんなに愛されるキャラクター」と小芝から紹介された広田は、「小芝さんに『タメ口で良いよ』と言った結果、僕がいじられることになった。でも楽しかったです」と話すなど、現場も笑顔が絶えなかった様子だ。

キキの相棒・黒猫ジジの声を演じた寿は、オーディションで役を手に入れた。寿は「ジジをどう演じたら良いのか不安だった」とオーディション時の心境を吐露。「(オーディションの時は)監督がキキ役をやってくださって、そのなかで『ジジができるかも!』と思えた」と清水監督に感謝しきりだ。声優ユニット「スフィア」としても活躍する寿だが、清水監督が「彼女が人気のあるユニットをやっているのは知っていたので、グループ内で嫉妬されないか心配だった」と話すと、寿は「みんな背中を押してくれました」とニッコリ。清水監督は「余計なこと言っちゃったかな」と苦笑いを見せていた。

小芝が「寿さんが演じるジジの声を聞いた時に、ズキュンと来ました!」と声を弾ませると、寿も「私も小芝さんがキキそのものだと思った」とニッコリ。2人が「褒め合っちゃいましたね」と顔を見合わせるなど、微笑ましいやりとりに会場も温かな空気に包まれていた。最後には小芝が「映画を見て、笑い顔になれましたか?」と語りかけるなど、終始、女優として歩き出した小芝の喜びと輝きが感じられる舞台挨拶だった。【取材・文/成田おり枝】

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