武田梨奈、女子高生の集団妊娠騒動の映画にトライ。撮影裏話を告白!
現在開催中の第24回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で、新設された賞「ニューウェーブアワード」の女優部門に選ばれた武田梨奈。彼女が出演するオフシアター・コンペティション部門出品作『リュウグウノツカイ』の舞台挨拶が、2月28日に開催。武田梨奈、佐藤玲、石崎なつみ、菅原瑞貴、本作で長編映画監督デビューをしたウエダアツシ監督、録音の弥栄裕樹が登壇。武田は「去年の夏に撮ったのですが、我々もみんなスクリーンで見るのは初めて。ここで見れて非常にうれしく思っています」と笑顔で挨拶をした。
劇中では、女子高生たちの活き活きとしたみずみずしい表情が実にまぶしい。でも、武田によると「本編ではみんなものすごくキャピキャピやっていたのですが、実はすごくシャイで人見知りが多い現場で、最初は、全然口をきかなかったんです」と告白。「それでウエダ監督にこっそり呼ばれ『武田さん、盛り上げてください』と言われたので『自己紹介をしましょう』ってなりました。でも、撮影が進むにつれ、どんどん仲良くなっていきました」。
佐藤玲は「だんだん監督が先生に見えてきました。先生、やさしいなと思いながら騒ぐって感じで、とても楽しく撮影できました」と言うと、芝居初挑戦の石崎なつみは「初めて役をもらい、自分のセリフを言うってことで、本当にすごくうれしかったです」と感激の様子。菅原瑞貴は「ドキドキしながら見てました。女の子ひとりひとりの魅力と集団でいる魅力が感じられたかなと」と笑顔を見せた。また、録音の弥栄裕樹は「みなさん、静かだったと言ってましたが、録音していて耳が痛くなるほどでした」と苦笑い。
『リュウグウノツカイ』は、2008年にアメリカの漁村で実際に起きた、17人の女子高生による集団妊娠騒動をモチーフにした衝撃作。ウエダ監督は「都会の事件ならあるかなと思ったけど、すごい田舎の小さな漁港で起こったところに惹かれました。調べていくと、その町で、1810年代に、未確認生物をその湾で何百人が目撃したという事件が見つかり、謎の事件と謎の生物ってことで創作しました」と興味深い製作秘話を語った。
撮影日数はたった1週間だったいうウエダ監督。「プロデューサー(梅本竜矢)と会社を作って、これが1作目です。何でも自由に作るというより、決めた予算と日数でできなきゃダメだろうとルールを決め、そのなかで良くしていこうとやりました」とのこと。しっかり者の新鋭監督、今後の活躍に期待したい。各賞の受賞結果は、3月2日(日)に発表される。【取材・文/山崎伸子】