『スパイダーマン』最新作のテーマは“時間”!? オズボーン役のデイン・デハーンに直撃!
全世界で7億5000万ドル以上の興行収入と、46か国で初登場1位という記録を叩き出した『アメイジング・スパイダーマン』(12)。その続編となる『アメイジング・スパイダーマン2』(4月25日公開)では強力な3人の悪役とスパイダーマンの激しい戦いが描かれる。この度、ハリー・オズボーン役で出演したデイン・デハーンに取材し、いまだ情報が少ない今作の内容をいち早く聞いた。
デハーンといえば、昨年日本で5本もの出演作が公開されるなど、注目を集めている新鋭。オフ・ブロードウェイの小さな劇場で演技を磨いていた頃を思い出しながらデハーンは、「転機はアメリカで放送されていたTVドラマ「イン・トリートメント」(原題)なんだ。この作品が自分にチャンスを与えてくれて、映画界に入るきっかけになった」と振り返る。そして主演を務めたSFサスペンス『クロニクル』(12)を筆頭に「『欲望のバージニア』(12)『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命』(12)と連続して作品を撮ることになった」と順調にキャリアを重ねている。
そんなデハーンにとって今回のオズボーン役はまさに大抜擢。オスカー俳優のジェイミー・フォックス、ベテランの個性派ポール・ジアマッティと共に3悪役の1人を演じているのだ。「役者として挑戦できる作品だと感じたんだ。このオズボーンを絶対に演じたいと思って、役を勝ち取るために自分自身に向き合ったよ」と語る彼の言葉からは並々ならぬ熱意が伝わってくる。「オズボーンは大きな責任を背負っている。オズコープの後継者でもあるからね。そんな彼がすべてを受け入れざるを得ない状況に置かれるんだ」。自ら演じたオズボーンというキャラクターについてそう説明する一方で、「じつは僕が演じたオズボーンはこの映画で非常に重要な役なんだ。父親との関係や(主人公)パーカーとの友情といった具合に、あらゆるストーリーやキャラクターに関わっている」と、今作のキーパーソンであることを明かしてくれた。また、そんなオズボーンの孤独を、デハーンはこんな言葉で表現していた。「オズボーンはお金で幸せが買えると思っているんだよ。本当は買えないのにね」。
本作の全貌がいまだ謎に包まれている中、デハーンは「たくさんのキャラクターが登場して、それぞれにテーマが設定してあるけど、そのなかで共通しているテーマは“時間”だね。時間が敵になり、味方になり、時間を上手く利用したりと、とにかく時間が重要なんだ」と説明。また「役に全身全霊を注いで演じたつもりだし、真摯にやり遂げたよ。僕がこのシリーズに何をもたらしたかというよりも、まずファンの人がそういう変化を感じて、考えてもらえるかもね」と、意味深な言葉を残したデハーン。GW映画の大本命『アメイジング・スパイダーマン2』の続報と共に、彼の演じたオズボーンにも大いに期待が高まる!【取材・文/トライワークス】