『ノア 約束の舟』のアロノフスキー監督、「映画史上最大の雨を降らせるマシンを作った」
ラッセル・クロウ主演のスペクタクル巨編『ノア 約束の舟』(6月13日公開)を引っさげ、ダーレン・アロノフスキー監督が来日。前監督作『ブラック・スワン』(10)では来日が叶わず、『ファウンテン 永遠につづく愛』(06)のキャンペーン以来、7年半ぶりの来日となった。主人公ノア役のラッセル・クロウについて「いろんな奇跡を信じさせてくれる、物語にリアリティをもたらしてくれる俳優」と絶賛した。
さらにアロノフスキー監督は、ラッセルについて「目の動きや唇の動きで感情を伝えることができる特異な俳優。また、『グラディエーター』(00)以降、ああいう英雄的で叙事詩的な役をやっていなかったので、彼にはぴったりの役だと思った」と語った。
また、実際に聖書に登場する3階建ての壮大な箱舟のセットを6か月間をかけて作ったというアロノフスキー監督。「ラッセルはあの中で戦うシーンがあった。実際、丸太の上では捻挫をする危険性もあったが、すごくリアリティが出たよ」。
さらに苛酷だった洪水シーンについて「映画史上最大の雨を降らせるマシンを作った」とのこと。「1回使うと、サッカー場が一杯になる水の量。1分間に5000ガロンだ。でも、丸太も水もできるだけリサイクルしたよ」と笑顔でコメント。
人類史上最古にして最大の謎「ノアの箱舟」伝説をダイナミックかつ叙情的に描いた『ノア 約束の舟』。本作は全世界で今年3月に公開され、全米をはじめ39か国で興行成績No.1ヒットを記録した話題作だ。【取材・文/山崎伸子】
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