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3Dの体験型山岳映画『ビヨンド・ザ・エッジ』がすごい!登山のパイオニアが太鼓判

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3Dの体験型山岳映画『ビヨンド・ザ・エッジ』がすごい!登山のパイオニアが太鼓判

1953年にエドモンド・ヒラリーが達成した、世界最高峰の山・エベレスト初登頂のドラマを、3D映像で放つ体験型山岳映画『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』(6月28日公開)。公開に先駆け、女性として世界初のエベレスト登頂を果たした登山家・田部井淳子と、エドモンド・ヒラリーのご子息で冒険家のピーター・ヒラリーによるトークショーが、5月16日に都内で開催。田部井は「頂上へ立つことよりも、全員が同じ人数で帰ってくることの方が大事。みなさん、安全に登ってください」とメッセージを送った。

本日は、田部井が初めてエベレスト登頂を果たした記念日ということで「(エドモンドの)息子さんとトークショーができるなんて奇遇です。とてもうれしい。39年前に登りました。当時、35歳でしたから、私が今いくつかわかりますでしょ?」とおちゃめに挨拶。ピーターは「今も山に登り続けています。日本へ来れてうれしいですが、日本の山々を登る時間がないのは非常に惜しいです」と笑顔を見せた。

映画の出来について、ピーターは「非常に良い作品に仕上がっている」と太鼓判を押す。「再現映像も記録映像もたくさん入っている。20世紀で、最も注目すべきグレートストーリーのひとつ」とアピール。字幕監修も行った田部井は「映像そのものが、よくぞ60年近くも残っていたなと。古きものと今のものが上手くマッチしている。見逃したら損!」とプッシュ。

また、父エドモンド・ヒラリーについてピーターは「当時は山へのアクセス手段もそんなになく、荷物も重かった。でも登り続けていたから、精神的にもかなり鍛えられていたのだと思う。タフな父でした」とコメント。田部井も交流のあったエドモンドの人柄の素晴らしさを振り返り「私自身が環境問題を考えるきっかけになった方で、とても尊敬しています」とリスペクトの念を語った。

標高8848メートルのエベレスト登頂を、なぜエドモンド・ヒラリーは成し得たのか?『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』は、インタビューやアーカイブ映像、『ロード・オブ・ザ・リング』のスタッフによる再現ドラマで構成された渾身の1作だ。【取材・文/山崎伸子】

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