『キカイダー REBOOT』公開に往年のファンも歓喜!入江甚儀&伴大介に「ジロー!」と大きな声援
映画『キカイダー REBOOT』の初日舞台挨拶が5月24日に新宿バルト9で開催され、入江甚儀、佐津川愛美、高橋メアリージュン、伴大介、鶴見辰吾、下山天監督が登壇。キカイダーであるジロー役を演じた入江が「『キカイダー REBOOT』、面白かったですか?」と語りかけると、上映後の会場も万雷の拍手で応えた。
1970年代に一世を風靡し、仮面ライダーと人気を二分した伝説のヒーロー・キカイダーを、最新の造型&VFX技術により現代に甦らせた本作。中高年層が多く会場に駆けつけたこの日。入江に向けて「ジロー!」とのかけ声が飛ぶと、入江も感激の面持ちだった。
本作で映画初主演を果たしたが、「皆さんの笑顔を見て、改めてこの映画が自分の初主演で本当に嬉しく思います。キャスト、スタッフの愛が尋常じゃないくらい注ぎ込まれた映画」と、胸を熱くした入江。さらに「初主演作の舞台挨拶とあって、家族が見に来ている」と明かし、「父親がキカイダーの世代なので、良い親孝行ができたんじゃないかと思う」と本作は家族にとっても、特別なものになった様子だ。
そして、往年のファンが集うなか、ひときわ大きな拍手を浴びていたのが、旧作『人造人間キカイダー』でジローを演じた伴だ。伴は「ものすごい作品になって、びっくりしている」と完成作に敬意を表し、「石ノ森章太郎先生の名作に光を当ててくださった関係者の皆さんに感謝している。世界中にキカイダーのファンはたくさんいる。その皆さんの熱い気持ちが、このような作品を甦らせてくれたんだと思う」と感謝の言葉。「キカイダーはこれからも旅を続けていくと思う。これからも応援をよろしくお願いします」と訴えると、伴にも「ジロー!」との大きな声援が飛んでいた。
メガホンをとった下山監督も、会場のファンと同じく“キカイダー世代”。下山監督は「中高年の皆さんが集まってくれて本当に嬉しい。大人が見られるヒーローものを、と願って作った。アメリカのマーベルに負けないくらい、日本発のオリジナルヒーローを世界中に送り出せたら」と熱弁。開催中の第67回カンヌ国際映画祭でもスクリーニング上映され、数か国からオファーがきていることが明かされると大きな拍手がわき起こるなど、登壇者と会場の一体感が感じられる舞台挨拶となった。【取材・文/成田おり枝】