岡田将生がド緊張!「ソワソワしすぎて、真っ白な衣装にコーヒーこぼした」
岡田将生の主演最新作『オー!ファーザー』。本作の初日舞台挨拶が5月24日に角川シネマ新宿で開催され、岡田をはじめ、忽那汐里、佐野史郎、河原雅彦、柄本明、藤井道人監督が登壇。5年ぶりの映画単独主演となった岡田は「本当に幸せものだと思っています」と晴れやかな笑顔で喜びを語った。
本作の原作は、伊坂幸太郎の同名小説。4人の親父を持つ高校生・由紀夫(岡田)を主人公に、由紀夫と父親たちがある奇妙な事件に巻き込まれる姿をスリリングかつ、コミカルに描くサスペンスコメディ。初日を祝って真っ白なスーツで現れた岡田だが「初日ということで、ソワソワしすぎて衣装にコーヒーをこぼしました」とトホホ顔で挨拶。会場も笑いに包まれた。
この日は、『悪人』(10)『アントキノイノチ』(11)などで岡田と共演を重ねている柄本も出席。岡田は「柄本さんが隣にいると緊張する。こんなに緊張した初日はあまりない」と苦笑いだったが、柄本は「この人ね、とても真面目で悩む人。『悩むのは良いことだよ』と言った覚えがあります」と岡田の誠実さに惚れ惚れ。さらに「真面目に悩んでくれるから、良いですよ」と目を細めると、岡田も「(その時のことを)とても覚えています。今でも悩みながらやっています」とうなずくなど、柄本の言葉が大きな支えになっている様子だ。
『重力ピエロ』(09)をはじめ、伊坂作品の常連とも言える岡田。この日は、伊坂から会場にメッセージが届けられた。伊坂は、「映画の肌触りのようなものも僕の好みに合っていて、とてもお気に入りのものになりました」とメガホンをとった藤井監督に感謝。さらに「岡田さんが主演をしてくれて良かったとつくづくと思った。とても楽しくて、魅力的な映画になった」と温かなメッセージを寄せた。岡田は「本当に嬉しいですね」と大きな笑顔を見せ、「伊坂さんの作品に出られるだけで、幸せもの。主演という形でやらせてもらって、ダブルに幸せもの。感謝ですね」と感無量の面持ちだった。【取材・文/成田おり枝】