バラエティ豊かな洋画3本がトップ10入り!『アナと雪の女王』の動員はついに『タイタニック』超え
梅雨の影響により大雨に見舞われた今週末。その影響もあってか、先週と比べて出足は鈍ったものの、『アナと雪の女王』の首位独走は依然変わらぬまま。土日2日間の成績は動員44万1540人、興行収入5億9205万5250円をあげ、累計動員は1757万人を記録した。すでにこの動員数は『タイタニック』(97)を超えており、興行成績も同作を凌ぐのではないかと期待がかかっている。
今回、トップ10入りを果たした初登場作品は4本で、そのうちの3本は洋画。まず、5位と健闘を見せたのが『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソンが監督を務めるスペクタクル・ロマン『ポンペイ』だ。全国318スクリーンで公開され、土日2日間の成績は動員5万8785人、興収7882万8100円をあげた。続いて、人気のレーシングゲームを映像化した『ニード・フォー・スピード』が7位に、ウェス・アンダーソン監督作『グランド・ブダペスト・ホテル』が10位に、それぞれランクインしている。
『アナと雪の女王』の独走状態が続いてる中で、これらの洋画はまずまずのスタートダッシュを見せたといっていいだろう。『ポンペイ』は、火山口から降り注ぐ火山灰や溶岩の描写が恐怖を感じるほど凄まじく、『ニード・フォー・スピード』においてはCGなしのリアルなカーアクションが展開。車のクラッシュや破片が飛び散るシーンなどは、臨場感たっぷりだ。また、ウェス・アンダーソンのアーティスティックな世界観が際立つ『グランド・ブダペスト・ホテル』は、シンメトリーで構成された映像や時代ごとにスクリーンサイズが異なるなど、その映像センスは必見!劇中に登場するホテルの内装やキュートな小物にも目を奪われる。ちなみに全米ではスクリーンアベレージ歴代No.1のヒットを記録した本作だが、日本でも同監督の作品では初のランクインを果たしている。
若干、洋画の一斉公開で票が割れた感もあるが、このバラエティに富んだラインナップには心躍らされる。来週はスペクタクル大作『ノア 約束の舟』(6月13日公開)の公開も待機しており、ますます激戦となる国内ランキングの行方に注目だ。【トライワークス】