佐々木希、『呪怨』最新作の撮影で「電子レンジや冷蔵庫が怖くなった」

インタビュー

佐々木希、『呪怨』最新作の撮影で「電子レンジや冷蔵庫が怖くなった」

じわじわと追い詰められ、恐怖で顔が歪んでいく佐々木希。『呪怨 終わりの始まり』(公開中)でホラー映画に初挑戦した彼女だが、劇中で見せる追い詰められた表情は、たまらなく美しい!もともと怖がりだという佐々木は、日本が誇るJホラーの最強シリーズにどう立ち向かったのか?佐々木希にインタビューし、舞台裏について話を聞いた。

佐々木が演じるのは、新任教師の結役。ある日、不登校の生徒の自宅を訪問するが、そこは呪われた家だった。映画では、その家を訪れた者に、次から次へと惨事が襲いかかる。メガホンを取ったのは、『感染』(04)の落合正幸監督だ。「監督はすごく柔らかい方だけど、時々言っている内容が酷なんです(苦笑)。笑いながら言われるので、また怖い。でも、すごく優しい方で、細かいところまできちんと教えてくださいました」。

今回の現場では、まばたきも制限された。「ずっとまばたきしないと、目が乾いて涙が出て、そこは難しいなと思いました。また、カットがかかっても、感情を切らさないように集中し続けることを気を付けていました。私はまだ経験不足なので、1回途切れちゃうと、またそこまで持っていくのが大変なんです。」。

結の恋人・直人役の青柳翔とは、『サンゴレンジャー』(13)に続いて2度目の共演で、息もピッタリ。余談だが、佐々木は同作に続いて今回も小学校の教師役だし、青柳と恋仲という設定の共通点もある。青柳については「本当にすごく頼れるお兄さんって感じです。年も近いので、話しもしやすく、共演者としてとても心強かったです」と、今回も意気投合した様子。

撮影中、筋肉痛になったりもしたようだ。「壁や扉に体をガンとぶつけるようなシーンが多ったですし、絶叫シーンや息遣いも、普段使わないような腹筋を使うので、体の節々が痛かったですね。監督はすごく心配してくれましたが、とても穏やかな方なので、その時も笑っていました」と苦笑い。また、本作の撮影後、体を鍛えることを決意したそうだ。「今回体力がないことを痛感したので、ジムに通い始めたんです。そういうことに気づかせてくれた現場でした」。

完成した映画については、内容を知っているのに「びっくりしました」と感想を述べる。「強烈でした。怖かったです。衝撃的なラストでした。また、映画では、電子レンジや冷蔵庫など、普段生活している風景が出ているので、そういう家にあるものを見るのが怖くなりました」。確かに、劇中で家電を使ったむごいシーンは、かなりのインパクトを放つ。

いろんなことがあったが、振り返ってみると、初のホラー映画の現場は「とても楽しかった」という印象が最初に来るという彼女。「普段、叫んだりすることはまずないですし、ホラーやサスペンス以外では、そんなに叫ぶシーンってないじゃないですか。だから、叫び方を学びましたね。あと何が絶望に感じるかなと考えたりすることもすごく楽しかったです」。

最後に「私の絶望の顔を楽しんでほしいです。今までにない表情をしているので。また、伽椰子さんや俊雄くんの怖さにどっぷりと浸かってください」と、『呪怨』シリーズのアイコンである2人のキャラクターも笑顔でプッシュ。『呪怨 終わりの始まり』は、シリーズの恐怖感を踏襲しつつ、落合監督の下で、佐々木希が新風を吹き込んでいるので、その奮闘ぶりにご注目!【取材・文/山崎伸子】

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