渡辺麻友が「見ると衝撃を受けるし、涙も出ます」と告白!総選挙後のメンバーが『DOCUMENTARY of AKB48』を語る
6月7日に行われた「37thシングル選抜総選挙」で過去最多となる総投票数268万9427票を集め、その人気を改めて証明したAKB48。この巨大アイドルグループの舞台裏に迫るドキュメンタリーシリーズの第4弾『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』が現在公開中だ。選抜総選挙から1週間が経過した6月14日、高橋みなみ、渡辺麻友、柏木由紀、島崎遥香にインタビューを敢行。次のステージを見据えて動き出した4人が、このドキュメンタリーシリーズについて語った。
「このドキュメンタリーでAKB48はすべてをさらけ出しています」と語る渡辺。「アイドルとしてこんなところまで見せて大丈夫なんだろうか、という問題もあるんですけど…」と王道アイドルらしい前置きをしたうえで、「私自身、毎年このシリーズを見ると衝撃を受けるし、涙も出ます」と告白。「でも、これまで自分たちが歩んできた道、それを確かめることができるので、このシリーズは大切なんです」と複雑な感情を抱きながら鑑賞していることを明かした。
そもそもこのシリーズはメンバーにとってどのような意味を持つのか。「私は裏でカメラが回っていなくても泣いたり、怒ったりしないんです。だからこのシリーズでは本当に出番が少ない(笑)」と苦笑する柏木だが、「だからこそ客観的にAKB48を見ることができる」という。「ファンの方と同じように、このドキュメンタリーで初めてほかのメンバーの悩みや頑張りに気づくことも多いんです」と、柏木にとってAKB48の新たな一面を発見する機会になっているそうだ。
このシリーズの第2弾から3作連続で監督を務めているのが、07年からAKB48の映像作品に関わってる高橋栄樹。長い付き合いになる監督に対して渡辺は「もはや(高橋)栄樹監督が日常の風景の1つになってる(笑)。『こうしてほしい』っていう指示は何もなくて、ただひたすら現場でカメラを構えているんです」と現場での様子を語る。それに加えて高橋は「栄樹監督は『自分を空気だと思え』っておっしゃるんですけど、でもみんなが葛藤してるときにカメラをグイグイ寄せてくる(笑)」と距離の近さをアピール。また、高橋が「意外と、栄樹監督と普通にしゃべってる時の映像が使われる」と明かすと、柏木は「それが怖いから、栄樹監督とあまりしゃべらないようにしてるんです(笑)」と監督との微妙な距離感を説明した。この“近すぎず、遠すぎず”の関係性が、毎回メンバーの素顔を引き出しているのかもしれない。
先日の選抜総選挙も本編に収められるため、公開の直前まで編集作業が行われたという。昨年開催された「AKB48 2013真夏のドームツアー ~まだまだ、やらなきゃいけないことがある~」や2月に行われた「AKB48グループ 大組閣祭り」、13年と14年の総選挙、そしてAKB48の中心メンバーとしてグループをけん引してきた大島優子の卒業など、AKB48にまつわるトピックは枚挙にいとまがない。この1年半での思い出について「個人的には成人式が一番の思い出。でも私の世代も3、4年経ったら麻友さんしか残ってないかも(笑)」と笑う島崎だが、本作の予告編には彼女の印象的な言葉が使われている。「AKBとして次へ進みたい」。今回は、島崎を中心とした新世代の飛躍、そしてグループの宿命ともいえる世代交代にもスポットがあたるはずだ。
最後に、AKB48グループの総監督である高橋が締めくくるように「このドキュメンタリーシリーズは、自分たちの記録ではあるものの観てみると悲惨な映像もあるんです(笑)。でもそれを含めてAKB48。それぞれのメンバーがどう覚悟を決めて、そこで何をやっていくのかということに注目して観てほしいです」と語った。AKB48はこれからどこへ向かうのか。その答えをぜひ劇場で確かめてほしい。【取材・文/トライワークス】
関連作品
-
DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?
3.00AKB48のドキュメンタリー第4弾、13年から14年6月までの彼女らの活動を辿る