ビートルズ版『ロード・オブ・ザ・リング』の企画があったことが明らかに!
全盛期のビートルズが、スタンリー・キューブリック監督を起用して「指輪物語」の映画化を企画していたことがわかった。これは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン監督が明らかにしたもので、ポール・マッカートニーもその事実を認めたという。
ピーター・ジャクソンが「ビートルズは、『指輪物語』を映画化するためにスタンリー・キューブリックに接触したことがある。これはまだJ・R・R・トールキンが原作の映画化権を売る前の話だ。彼らはキューブリックに話を持って行ったが断られた。僕はこのことで、ポール・マッカートニーと話したことがある。彼もそれを認めたよ。『4人はアイドル』(65)の次にビートルズが作るのは『指輪物語』の映画版だという噂を聞いたことがあった。ジョン・レノンはゴラムを演じることになっていたようだ。ポール・マッカートニーがフロド・バギンズで、ジョージ・ハリスンはガンダルフ。リンゴ・スターはサムを演じるはずだった。ほかにも多くの人々が出演し、いろんな役を演じることになっていたそうだ」と語ったとWENNは伝えている。
ポール・マッカートニーは自分たちが実現できなかった映画をのちにジャクソン監督が作ったことを喜んでいるそうで、「ポールはとても優しかった。『僕たちが映画化しなくてよかったよ。だって君が映画を作れなかっただろうからね。君の映画は最高だった』と言ってくれた。だから僕は言ったんだ。『でも、曲に関しては残念だ。あなたたちは映画のためにいくつも素晴らしい曲を書いていただろうから。なんといってもビートルズだ!それが聴けなかったのはもったいない』ってね」と同監督は話している。【UK在住/ブレイディみかこ】
作品情報へ