ガンダム熱はまだまだ続く!?富野由悠季が新シリーズで目指した“脱ガンダム”と新たな展開
79年に放送開始し、今年で35周年を迎えた「ガンダム」シリーズ。シリーズ第1作の流れを汲む作品としてファンの注目を浴びた『機動戦士ガンダムUC』も5月にイベント上映されたepisode7で完結したが、ここに来てファンの熱い視線が1本の作品に注がれている。
その作品こそ、シリーズの生みの親である富野由悠季が「∀(ターンエー)ガンダム」以来15年ぶりに総監督を手掛ける新シリーズ「ガンダム Gのレコンギスタ」。10月からのテレビ放送に先駆け、その第1~3話をまとめた『ガンダム Gのレコンギスタ 特別先行版』が、8月23日(土)から全国の劇場でイベント上映されるのだ。
先述した『機動戦士ガンダムUC』で描かれていた宇宙世紀(U.C.)の次の時代にあたるリギルド・センチュリー(R.C.)を舞台に、地球のエネルギー源であるフォトン・バッテリーを宇宙からもたらす宇宙エレベーターを守る組織の候補生の少年ベルリとエネルギー独占に反対する宇宙海賊の少女アイーダの出会いと冒険が描かれる。
これまでの「ガンダム」シリーズと異なる“脱ガンダム”を公言する富野総監督だが、G-セルフと呼ばれる白、青、赤、黄というガンダムカラーのモビルスーツをはじめとしたメカニカルな部分はもちろん、「ガンダム」シリーズが深く愛される秘密である登場人物たちが繰り広げる人間ドラマといった基本的な部分は踏襲されている。
本作以外にもガンダムのプラモデル(=ガンプラ)にスポットを当てた「ガンダムビルドファイターズ」の続編「ガンダムビルドファイターズトライ」が10月からテレビ放送される。また、2015年春には「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインを手掛けた安彦良和によるコミックをもとに、シャア・アズナブルとその妹セイラ・マスの激動の人生を映像化する『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の第1話(全4話)がイベント上映される。
「機動戦士Zガンダム」でのクワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)の名言「まだだ、まだ終わらんよ」とばかりに、大人から子供まで幅広い層を魅了する「ガンダム」シリーズを巡る熱狂はまだまだ終わらなさそうだ。【トライワークス】