『舞妓はレディ』キャストたちが「感想が不安」と仰天発言!周防監督は「満足しています」と自信満々
『Shall we ダンス?』(96)、『それでもボクはやってない』(07)の周防正行監督の最新作『舞妓はレディ』(9月13日公開)の完成披露試写会が、8月21日によみうり大手町ホールで開催され、主演の上白石萌音ほか、長谷川博己、富司純子、田畑智子、草刈民代、周防監督が舞台挨拶に登壇。サプライズで上白石ら女性キャストは、「おいでやす」と会場入口で観客を出迎えた。上白石は笑顔で映画の完成を喜びながらも「これからのことが想像できないので、混乱してます」とかなり舞い上がった様子だった。
『舞妓はレディ』は、舞妓を目指す一人の少女の成長を描いた、歌ありダンスありのミュージカルタッチのエンタテインメント作品だ。本作が映画初主演となった上白石は「初めて自分のお芝居を見て、どうしても冷静になれなくて。監督に『どうだった?』と聞かれて、『ごめんなさい、わかりません』と言ってしまいました。早く冷静に見たいです」と語り、会場の笑いを誘った。
長谷川は、本作の歌や踊りのシーンについて、自信なさげに「早くこのシーン、終わってくれないかなと思いました」と苦笑い。富司も「歌が私、本当にダメで。みなさんの感想が怖くてしょうがないです」と心配発言。続いて、母親が芸姑をしていた田畑も「いろんな不安と複雑な気持ちがありました。小学生の時、将来の夢は、舞妓さんと書いたはずですので」と照れ笑い。元バレリーナの草刈も、畑違いのダンスや日本舞踊を披露したので「私も、みなさんの感想が不安です」とコメント。
周防監督は「すごく今、不安に思った。明日の新聞の見出しに『みんなが不安』と出るんじゃないかと」と笑いを取った後、本作への自信をアピール。「僕は、自分が映画を作って満足していますと言える瞬間があるってことを幸せに思っています」と堂々宣言をした。
本作の企画は、『Shall we ダンス?』(96)よりも前から温めていたという周防監督。クロストークでは、周防監督が、草刈と結婚後、彼女の初めての誕生日祝いで、お茶屋に連れていったというエピソードも披露。草刈が「飲み過ぎて痛い目に遭いました」と告白すると、周防監督も「その時、彼女が芸姑さんと飲み比べをして。その盛り上がりを見て、ああ、キャスティングは決まったと思いました」と語り、会場は大爆笑となった。【取材・文/山崎伸子】