片岡愛之助、楳図かずおとお揃いの赤白ボーダー姿に「漫才コンビみたいになっている」

映画ニュース

片岡愛之助、楳図かずおとお揃いの赤白ボーダー姿に「漫才コンビみたいになっている」

ホラー映画『マザー』(9月27日公開)の完成披露上映会が9月18日に新宿ピカデリーで開催され、長編映画監督デビューを果たした恐怖漫画界の巨匠・楳図かずおと、楳図役を任された俳優・片岡愛之助が登壇。劇場の階段には、楳図の代名詞とも言える“赤白ボーダー”のカーペットが敷かれ、赤白ボーダー姿の2人が笑顔で闊歩した。

1995年以降、腱鞘炎のため休筆を続けている楳図が、自ら監督・脚本も手掛け挑む本作。楳図の作品創造の秘密に迫っていく自叙伝的なストーリーとなっている。楳図は「噛めば噛むほど味のでる、素晴らしい映画になっております」と胸を張り、「グワシ!」と決めポーズ。

お揃いの赤白ボーダー姿で楳図と仲良く登場した愛之助は「漫才コンビみたいになっていますが、映画にこんなシーンは一切ございません!ホラー映画、しかも楳図先生の世界観のホラー映画です」とアピールした。もちろん、楳図役として劇中でも赤白ボーダーの衣装を着ているが「最初は『大丈夫かな』と思ったんですが、着てみると意外としっくりきた」とのことで、「最近、ボーダーを着ているんですよ。モチベーションが上がります」と告白。楳図も「めちゃめちゃ似合っていますよね。ボーダーはエネルギーの象徴なんです」と嬉しそうな笑顔を見せていた。

77歳にして初映画監督を務めた楳図だが、「漫画も映画も基本、もの作りという点では同じ。19年目の新作として見ていただけると嬉しい」とニッコリ。愛之助が「これは、楳図先生が今までやられたことの集大成ですよね」とうなずくと、楳図も「そう!漫画、音楽の経験も活かせる、映画って総合芸術だなって思いました」と自身の経験を詰め込んだ作品に大満足の様子だった。

息もぴったりの2人だが、愛之助は「最初は楳図先生の自伝を作ると聞いていて。即刻、お断りしたんです。だって、全然似ていないじゃないですか!」と激白、会場の笑いを誘った。さらには、クランクイン前に対面した際には、楳図がケガをしていたそうで、「実は先生が入院なさっていた。頭を手術して。撮影もちょっと無理なのかなと思っていたら、奇跡的な回復力によって戻ってこられた」と楳図のパワーに驚嘆。楳図は「お医者さんも回復力には驚いていて。立派な脳をしていると言われました!嬉しいですね」と明るく語り、会場からもエネルギッシュな楳図の姿に拍手が上がっていた。【取材・文/成田おり枝】

作品情報へ

関連作品

  • マザー

    1.6
    78
    楳図かずおが片岡愛之助主演で初長編映画監督に挑んだ自叙伝的なストーリー
    Prime Video U-NEXT Hulu