福士蒼汰主演『神さまの言うとおり』がローマ国際映画祭へ
11月15日(土)より公開される、福士蒼汰主演・三池崇史監督作品『神さまの言うとおり』(14)が、第9回ローマ国際映画祭のコンペティション部門である“ガラ部門”に正式に出品される。
何の前触れもなく、突然高校の教室に現れた“ダルマ”によってデスゲーム「死のだるまさんが転んだ」が始まり、ありふれた日常が血に染まっていく。そんな衝撃的な展開で始まるコミック「神さまの言うとおり」(「週刊少年マガジン」連載中)は常に死の恐怖と隣りあわせという緊張感とストーリーで人気を呼び、シリーズ累計220万部を突破している。
監督は『クローズZERO』シリーズや『悪の教典』(12)など、数々の作品を世に送り出してきた鬼才・三池崇史。過酷な状況に突如として放り込まれた主人公・高畑瞬を演じているのは、今や映画にドラマに出演作品が後を絶たない人気俳優・福士蒼汰。瞬とともにデスゲームに立ち向かうヒロイン・秋元いちか役には東宝シンデレラの山崎紘菜。さらに神木隆之介、染谷将太、大森南朋やリリー・フランキーなどの実力派が脇を固める。
今回、映画完成を前にして世界的にも知名度の高い三池崇史監督の最新作であることから、ローマ国際映画祭コンペ部門での正式出品が決まった。また、多作で既成のジャンルにとらわれず、映画の新たな可能性を切り開いていく作品を作っている監督に贈られる特別賞“マーベリック賞”を三池崇史監督が受賞することも決まっている。
日本人監督としては初の受賞という快挙に、「刺激と興奮を求めるローマにこの映画を捧げます。楽しみ過ぎて元の生活に戻れなくなるかも知れないから覚悟を決めて劇場に。(マーベリック賞受賞に関して)タフなローマ映画祭に敬意を表します。しかし、褒められることに慣れていない私のお尻はムズムズです。ローマのみなさんと『神さまの言うとおり』を一緒に楽しめる日を楽しみにしています」と三池監督らしいコメントを発表している。
10月のローマ国際映画祭がワールドプレミア上映となり、主演の福士蒼汰、ヒロインの山崎紘菜も三池監督とともに映画祭に参加する予定となっている。福士は「海外の映画祭に参加することは夢のひとつだったのでとても嬉しいです!僕もプレミア上映で初めて本編を見るので、ローマの観客の皆さんと一緒に体感して、同じ空気の中でどんな反応をしてくれるのかを楽しみたいです。日本映画は凄いことをやっているなと思ってもらえたら嬉しいです」と喜びを語った。
山崎は「昨年、東京国際映画祭のナビゲーターをやらせて頂いて以来、自分の出演作品で映画祭に出てみたいという思いを持っていました。その思いがこんなにも早く叶うなんて本当に嬉しいです。レッドカーペットは自分の作品として堂々と歩けたらいいなと思います」と語っている。昨年は同映画祭で、前田敦子主演・黒沢清監督作品『Seventh Code』が最優秀監督賞と最優秀技術貢献賞をW受賞している。今年もその追い風に乗って日本作品2度目の受賞を期待したい。【Movie Walker】