「必ず、帰ってくる」宇宙を越えた父娘の約束は果たされるのだろうか?
『インセプション』(10)、『ダークナイト』シリーズなど数多くの傑作を生みだした、巨匠クリストファー・ノーラン監督が手掛けるエンタテインメント大作『インターステラー』が11月22日(土)より公開となる。地球滅亡のカウントダウンが迫る中、人類の存亡を懸け、そして愛する家族の未来を守るため、史上最大のミッションに挑む人間たちのドラマを描き出す。今回、最新映像と劇場用本ポスターが解禁となり、「必ず、帰ってくる」と娘に誓った父親の愛と絆を描く感動のストーリーであることが明らかになった。
映像では、「君の娘さんの世代で世界は終る」と告げられた主人公が、意を決して宇宙へ飛び立ち、あたり一面が白銀の氷の惑星、山のような波が迫る水の惑星など、人知を超えた世界で冒険を繰り広げる様が描かれるが、撮影にあたって実際の極寒地でのロケや、実物大の宇宙船を制作したという。「僕はCGの宇宙船はどうしても嫌だったんだ。わざわざロケ撮影をするなら、その景観に実際に置ける物を作らなきゃ」とノーラン監督は振り返る。撮影の技術顧問として国際宇宙ステーションへの5回の飛行に携わった宇宙飛行士を招くなど、徹底的にリアリティを追及している。
主演は『ダラス・バイヤーズクラブ』(13)で第86回アカデミー賞主演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒー。共演に『レ・ミゼラブル』(12)で第85回アカデミー賞助演女優賞を受賞したアン・ハサウェイを筆頭に、ジェシカ・チャステイン、ケイシー・アフレック、そして、エレン・バースティンとマイケル・ケインという今最も輝く実力派俳優が集結している。
主人公クーパーを演じたマシュー・マコノヒーは、「この映画はクリス(ノーラン監督)のこれまでのどの作品よりも野心的だ。彼の映画にはつねに壮大なスケール感がある。それでいて、その壮大さに人間性と親密感が押しつぶされてはいないんだ。むしろ、この映画には人間の血が通っている。ここで描かれているのは、バットマンのような架空の存在ではなくて、実際の人間なんだからね(笑)」と監督を賞賛。
また、ノーラン監督は本作について、「この映画ではあらゆることが描かれている。『人が自分をどう定義づけるか』とか『この世界において自分は何なのか』とかね。でも僕にとってこれは、父親であることの意味を描いた作品でもある。僕の制作プロセスにおいてそういうアイディアを最優先にしているからこそ、娯楽的な要素だけでなくストーリーのある映画になっていると思う」と父としての作品でもあることを公言する。壮大な映像もさることながら、「必ず、帰ってくる」と娘に約束した父の家族愛にも注目したい。【Movie Walker】