インドの国民的スター、アーミル・カーンが初来日!「アイシテマス」の挨拶に会場も大興奮
第27回東京国際映画祭特別招待作品『チェイス!』(12月5日公開)の舞台挨拶が10月29日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、アーミル・カーン、ヴィジャイ・クリシュナ・アーチャールヤ監督が登壇。初来日を果たしたアーミルは「アイシテマス」と日本語で挨拶。登場を待ちわびていた観客から、大歓声を浴びた。
本作は、インドが誇る国民的スター、アーミル・カーンを主演に、地上、水上、空の上を駆け巡る驚異のアクロバット・チェイスを描くアクション。インドでは製作費、興収も歴代ナンバーワンを記録した話題作だ。アーミルは「作品は直感で選ぶ」と話し、「スタントやアクション、ロマンス、音楽、何もかも盛りだくさんの作品だと思った。気持ちを込められる作品だと思ったんだ」と、脚本を読んだときから本作に惚れ込んだという。
サーカス団を率いる天才トリック・スター役とあって、サーカスのシーンやバイクでのアクションなど、チャレンジの多い作品となったが、「スタントは簡単だよ。難しいのはダンスで、ダンスが苦手だからそのシーンになると怖くなってしまうんだ」と明かして、会場も大爆笑。「サーカスのシーンでは、80~90パーセントは自分たちでアクションを行い、ほとんどスタントを使っていないんだ。命綱なしで演じたよ」と秘話を披露すると、会場からも驚きの声が上がっていた。
『きっと、うまくいく』(09)が日本でも大ヒットしたアーミルだが、先日、「『きっと、うまくいく』を見て大ファンになった」と日本人から声をかけられたとか。「そのとき、日本でも『きっと、うまくいく』が成功したことを知って。とても嬉しかったよ」とニッコリ。「ラージクマール・ヒラニ監督と『P.K.』という新しい映画を撮ったんだ。また『チェイス!』の次に楽しんでもらえると嬉しい」と『きっと、うまくいく』のヒラニ監督との再タッグを明かした。
アーチャールヤ監督も「アーミルは役者としてだけではなく、人間性も素晴らしい。輪を大切にするチームプレイヤーだ」とアーミルを絶賛。舞台挨拶後には、ファンからのプレゼントや握手攻めにあったが、それにも熱心に対応するなど、アーミルは最後までスターのオーラ、温かな人柄で会場を魅了していた。【取材・文/成田おり枝】