英国インディペンデント映画賞でゲイと炭鉱労働者の協力を描く作品が3冠!
英国インディペンデント映画賞で、マシュー・ウォーカス監督の『Pride(原題)』が3冠を獲得した。
同作は、84年から85年にかけて英国で炭鉱労働者のストライキが行われた時、同性愛者コミュニティが炭鉱を支援するために立ち上がり、資金を集めて送り続けたという実話を映画化したもの。
炭鉱労働者と同性愛者という一見あり得ない二者の結束がコミカルに、そして感動的に描かれており、批評家のレビューをまとめたサイトRotten Tomatoesの評価で94%を獲得するなど高評価を得ている。
同作は英インディペンデント映画賞で今年の作品賞を獲得した他、炭鉱の女性たちのリーダーを演じたイメルダ・スタウントンが助演女優賞、ストライキを支援することによって故郷や家族との関係を再構築していく同性愛者を演じたアンドリュー・スコットが助演男優賞をそれぞれ受賞した。
「国中の映画館で観客が立ち上がって拍手していると聞いています。英国の映画館では普通そういうことは起こりません。これは映画のベースになった実話への拍手だと思います。最初にこの話を知った時、僕は信じられませんでした。『本当にあったことなのかい?』と聞いたものです」とウォーカス監督は受賞スピーチで話している。
同作には他にもビル・ナイ、パディ・コンシダイン、ドミニク・ウェストらが出演している。【UK在住/ブレイディみかこ】
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