中谷美紀、友人が仕立てた服で登壇して思わず涙!

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中谷美紀、友人が仕立てた服で登壇して思わず涙!

池辺葵の人気コミックを、中谷美紀主演で映画化した『繕い裁つ人』(1月31日公開)の完成披露試写会が、12月11日に新宿ピカデリーで開催。中谷、三浦貴大、片桐はいり、黒木華、杉咲花、伊武雅刀、中尾ミエ、三島有紀子監督が舞台挨拶に登壇した。友人が仕立てた衣装で登壇した中谷は、演じた頑固な職人・市江が友人とそっくりだというエピソードを語る際に思わず感涙。「頑固で、控えめで前に出る人ではなくて。藤井(三浦貴大)のような気持ちで彼女と接してきました」とあふれる思いを口にした。

一点ものにこだわる、小さな仕立て屋の店主・南市江役を演じた中谷。劇中でミシンを軽やかに踏んでいる中谷だが「ミシンはおろか、ボタンつけも自分でしないです。ジャケットのボタンが取れると、そのままポケットへ入れて仕事場へ行き、スタイリストさんや衣装さんに縫っていただくんです。実はミシンを購入したんですが、撮影してから1回も触ってません」と苦笑い。

三浦は、中谷扮する市江を“頑固ジジイ”と呼ぶ藤井役。「でも、実は藤井も頑固で。似ている部分があれば良いなと思って演じました」と役作りについて語った。片桐は中谷について「ストイックさがすごい。現場のことからミシンの勉強まですごかったです」と感心しきり。また、本作で出演映画が100本目となった伊武は「良い作品に出会えて最高です」と喜びの笑顔を見せた。

メガホンをとったのは、『しあわせのパン』(12)や『ぶどうのなみだ』(14)の三島有紀子監督。「本当に大切に作ってきましたし、この方々に演じてもらいたいという役者さんみなさんに演じていただいて、スタッフみんなで頑張って作り上げた作品です」と充実感あふれる表情でコメント。中谷も「本作はすべての職人さんたちへの賛歌だと思います。自らの志を貫く一方で、何か限界とか枠とかを自ら設けてしまうけど、ちょっと視点を変えるだけで新たな扉は開くと思います」と本作のメッセージを語り、舞台挨拶を締めくくった。【取材・文/山崎伸子】

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