三浦春馬と行定勲監督、上海の舞台挨拶での「ビヨヨ~ン」に驚き!
『世界の中心で、愛をさけぶ』(04)、『パレード』(10)の行定勲監督作『真夜中の五分前』の初日舞台挨拶が、12月27日に新宿バルト9で開催され、主演の三浦春馬と行定監督が登壇。オール上海ロケを敢行した本作について行定監督は「日本で作ろうと思ってシナリオを作ったものを、アジア映画として作れたことが糧になったし、新しい映画の作り方にも挑戦できました」と力強く語った。
行定監督は「中国と日本が、お互いにいっしょにやろうぜとやった映画ってなかなか上手くいかない。それを乗り越えるかというのがテーマでした」と告白。「最初はどうしようかなと思ったけど『三浦春馬が中国語を練習してるんですけど』と言われ、これは逃げられないと思った。背中を押してもらえ、すごく感謝してます」と三浦を称えた。
三浦は「監督にいっしょに頑張っていただいて、こうやってみなさんに届けられたことが本当にうれしくて。こちらこそありがとうございました」と行定監督に感謝。さらに「いままで見たことのない景色から撮影が始まり、海外から公開されていく。すべてが新鮮でした。役者としても、ひとりの人間としても、すごく大きな経験をさせていただいた」と充実感あふれる表情を見せた。
その後は、上海の舞台挨拶がとてもユニークだという話題で盛り上がった。三浦が「しゃべってる時、ビヨヨ~ンとか、効果音を出してくるんです。こちらは、必死に良いことを言おうとしているんですが」と苦笑い。行定監督も笑いながら「司会者がすごいエゴイストで、フランク。ダーツをやるんです。そしたら僕に『上手いね』って(笑)。まあ、日本の舞台挨拶が堅苦しいんだよね。僕らもダーツやろうよ」とノリノリ。会場は大爆笑だった。
『真夜中の五分前』は、双子の女性を愛した2人の男を描いた切なく美しい愛のミステリー。同名のベストセラー恋愛小説を、舞台をアジアへ移し、日本から三浦春馬、中国からリウ・シーシー、台湾からチャン・シャオチュアンといった3か国のライジングスターが共演した。第19回釜山国際映画祭のワールドプレミアで上映された。【取材・文/山崎伸子】