柳葉敏郎、中井貴一との共演の感想は?「話す必要がなかった」
映画『アゲイン 28年目の甲子園』(1月17日公開)の“大人の親子試写会”が1月7日に丸の内TOEIで開催され、中井貴一、波瑠、工藤阿須加、柳葉敏郎、大森寿美男監督が登壇。同世代である中井と柳葉が、息もぴったりに共演の感想を明かした。
本作は、元高校球児たちが憧れの甲子園を目指して白球を追う“マスターズ甲子園”をテーマにした人間ドラマ。中井は「同じ時代を生きてきたことが、これほど楽なことかと」と柳葉との撮影を述懐。「20代の頃にバブルを過ごし、見たり体感したりしてきたものが一緒。暗黙の了解みたいなものがあって、ナチュラルに楽な気持ちで立たせてくれる」と共演に大満足の様子。
一方の柳葉も「話す必要がなかったもんね。こうしたいんだけどっていうと、すぐに反応してくれる」とコメント。続けて「いい気持ちになる空気の中で、時間を過ごさせてもらった。それは俺だけでしょうか?」と中井に話を向けると、中井も「同じです」とニヤリ。「役者には心のアドリブっていうのがあって、実はそれは役者にとってすごく大切なアドリブ。そういうことがスッとできるのは、同世代だからこそ」と話していた。
その後、一般の方からの「どうしたら素敵な夢に出会えますか?」との質問に答えることになると、中井は「夢というのは、結婚相手と同じ。探すものではなくて、出会うもの。ふとした瞬間に出てくるものだから、焦ることはなくて出会うまで待った方がいいんじゃないかな」と回答。柳葉は「左に同じです」と中井に同調しながら、「夢を持った人とお付き合いしてみるというのはどうでしょうか。夢を持っている人と時間を一緒に過ごしたら、きっと何か見つかるような気がする」とコメント。
すると中井も「それ、いいね!」とうなずき、「相手が夢になればいいんだよね。夢を持った人と付き合うと自分も夢が持てるし、いずれはその人が自分の夢になっていくわけじゃない。ああ、いいね」と柳葉の意見に感心しきり。柳葉も「二人合わせていい感じになった!いいねえ!」と大きな笑顔。見事な、あうんの呼吸を見せて会場の笑いを誘っていた。【取材・文/成田おり枝】