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水谷豊演じる新たな右京のもとに豪華キャストが集結!

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水谷豊演じる新たな右京のもとに豪華キャストが集結!

「相棒」シリーズの水谷豊主演で映画化される、浅田次郎原作の『王妃の館』(15年GW公開)。水谷以外の出演者が発表されておらず、謎に包まれた本作だったが、ついに競演するキャストが発表された。

物語は、美しいパリを舞台に、個性派揃いのツアー客たちが巻き起こすシチュエーション・コメディ。泊まることが奇跡と呼ばれるホテルシャトー・ドゥ・ラ・レーヌ(=王妃の館)に、天才小説家・北白川右京(水谷豊)をはじめとする、それぞれに事情を抱えた2組11人のツアー客が集まった。しかし、このツアーは倒産寸前の旅行会社が企画したダブルブッキングツアーだったのだ…。

倒産しかけの旅行会社の女社長であり、決して出会ってはならない2つのいわくつきツアーの首謀者でもある朝霞玲子役に田中麗奈、200万円という大金をはたいてたった1人でツアーに参加したワケあり風OLの桜井香役を吹石一恵、イケイケの成金実業家・金沢貫一役を緒形直人、貫一がベタ惚れしているホステスの恋人・ミチル役を安達祐実が演じる。

さらに、右京の物語に登場する人物たちとして、ルイ14世の寵姫ディアナ役を安田成美、ルイ14世役を石丸幹二、ふたりの間に生まれた息子プティ・ルイ役を山田瑛瑠が演じる。また、ほかにも尾上寛之、青木崇高、中村倫也、山中崇史、野口かおる、石橋蓮司ら実力派俳優が出演。

メガホンをとった橋本一監督が「今回はキャラ合戦」だと語る本作の個性豊かな登場人物たちのキャスティングには“意外性”を大きなポイントとしたという。特に、劇中で右京が執筆している小説の中に登場する、17世紀のフランスに実在したルイ14世やその寵姫ディアナらを日本人が演じることで、絵画的に見せる“意外性”も加えている。「文字通り、色んな畑から集まってくれたキャスト陣は、それ自体が1つのツアーのよう。彼らを水谷さんが見事にまとめ上げていく姿も圧巻でした」と橋本監督は語っている。

本作は、2014年6月23日のクランクイン後、ルーブル美術館、セーヌ川、ヴォージュ広場といったフランスの観光名所に加え、邦画初となるヴェルサイユ宮殿にてロケーションが行われた。ヴェルサイユ宮殿とルーヴル美術館のロケは事前に厳密な審査が必至で、「予定カットごとの詳細なカメラ位置、カメラワーク、それぞれのカットの照明位置と機種を事前に決定して書類で提出。許可が下りた際には、その後変更はできない」という徹底ぶりだ。特にヴェルサイユ宮殿は邦画初のロケということもあってか、正式な許可が下りるまで実に3か月もの時間を要したという。

主演の水谷は、「パリを舞台に時にコミカルに、時に感動を誘う芝居を素晴らしいキャストの皆様と一緒に作り上げることができました。ヴェルサイユ宮殿での撮影は俳優人生の中でも、夢のような贅沢な瞬間でした。その他ルーブル美術館など、豪華絢爛な建物の中で我々にいったい何が起こったのか!楽しみにしてください。17世紀フランスの舞台は、今作で演じた小説家・北白川右京が書く物語の中が描かれます。安田成美さん、石丸幹二さん、山田瑛瑠くんがフランス人を見事に演じてくれております。まるで絵画の世界のような美しいシーンの連続ですよ」とパリでの撮影の魅力を語っている。

また田中麗奈は、「浅田次郎さんの原作『王妃の館』を10年前程に偶然にも読んでいました。当時は、とっても面白くこんな大作の娯楽作品、映画化なんて無理だろうなと思っていました。実現させた制作チーム、そしてパリで力強く堂々と撮影した現場チーム、本当に凄いと思います」とコメントしている。

個性派揃いのキャスト陣に加え、邦画史上初となるヴェルサイユ宮殿でのロケなど見どころ満載の本作。芸術的な映像美と浅田次郎原作ならではのエンタテインメントを早く堪能したい!【Movie Walker】

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