永作博美に佐々木希が感謝「魔法の言葉をくれた」
永作博美主演の映画『さいはてにて やさしい香りと待ちながら』(2月28日公開)の完成披露試写会が1月29日に新宿バルト9で開催。永作、佐々木希、子役の桜田ひよりと保田盛凱清、来日した台湾の女性監督・姜秀瓊(チアン・ショウチョン)が舞台挨拶に登壇した。永作は「静かな大人のエネルギーが漂った映画ができたと思います」と映画をアピールした。
永作は、本作について「やはり監督が大きかったと思います」と監督の手腕を評価。「台本はほとんど説明がない。でも、それを最後まで信じてぶれない監督がいた。あまりカットを割らない手法が、しっかりくっきりと日本の背景を切り取ってくれた印象があります」と、長回しについて語った。
永作が共演の佐々木を「(長回しに)はっきり目に見えて戸惑ってました。すごく頑張ったと思います」と笑顔でほめると、佐々木は「目が泳ぐくらいどうしようと思った時もありましたが、永作さんが来てくださり、魔法の言葉をかけてくださった。本当に力をくれてありがたいなと思いました」と語り、さらに初のシングルマザー役について「監督や永作さんからいろんなアドバイスをもらい、乗り切れました」と感謝の言葉を口にした。
子役の2人は、永作たちについて「休憩時間も遊んでくれたりして、楽しかったです」とうれしそうにコメント。チアン・ショウチョン監督も「日本のスタッフや役者は、プロ集団だと聞いてて、楽しみにしていました。いざ仕事をしてみると、期待以上の仕事をしてくれました」と永作たちを心から称えた。
『さいはてにて やさしい香りと待ちながら』は、能登を舞台に、心に傷を抱えた2人の女性の出会いと再生を描く、心温まる人間ドラマ。ホウ・シャオシェン監督の弟子で、エドワード・ヤンの後継者とも言われるチアン・ショウチョン監督がメガホンをとった。【取材・文/山崎伸子】