三池監督作『極道大戦争』の豪華オールキャストが解禁
市原隼人主演、三池崇史監督作『極道大戦争』(6月20日公開)の豪華オールキャストが発表された。すでに発表されていた市原隼人、ヤヤン・ルヒアンに加え、メインキャストとして成海璃子、リリー・フランキー、高島礼子、青柳翔、渋川清彦、優希美青、ピエール瀧、でんでんといった個性的な俳優陣が発表された。さらに、予測不能な特報も同時に解禁となった。
神浦玄洋(リリー・フランキー)を組長とする神浦組は、うら寂れた毘沙門仲通商店街を牛耳っていた。神浦の舎弟である影山亜喜良(市原隼人)は、敏感肌ゆえ刺青も入れられない半端者。理想の世界からほど遠い現在のヤクザ社会にうんざりしていたある日、神浦の命を狙う刺客たちが次々と現れる。
死闘の果て、八つ裂きにされてしまう神浦。影山が瀕死の神浦に駆け寄ると、突然首筋に噛みついてきた!その瞬間、影山に神浦の血が逆流する。「ヤクザヴァンパイアとして生きろ!」神浦はそう言い残し絶命。かくして“血の儀式”が行われ、街中を巻き込んだ刺客たちとの新たな闘いがはじまる。
影山の覚醒を支えるヒロイン・杏子役に、『妖怪大戦争』(05)以来10年ぶりの三池組参加となった成海璃子。組長でヴァンパイアで史上最強という神浦玄洋に、リリー・フランキー。『神さまの言うとおり』(14)と公開が前後したものの、三池組への参加は本作が初だ。性別度外視で大抜擢された神浦組若頭役の高島礼子は、三池組初参加。
そのほか今回、初めての三池組で極道役に挑戦する劇団EXILEの青柳翔、『殺し屋1』(01)『クローズZERO』(07)に出演し、三池監督が絶大な信頼を寄せる渋川清彦。弱冠15歳にして圧倒的な存在感を見せ、ヤクザヴァンパイアに変身する女子高生を演じる優希美青。『凶悪』(13)以来の極道役で、リリー・フランキーとの対決シーンも期待されるピエール瀧。意外にも映画としては三池組初参加となるでんでんが、影山を導くキャラクターとして脇を固める。
ヒロイン・杏子役の成海璃子は、「10年ぶりに三池組へ参加できて嬉しいです。私はヤクザ化しなかったので、少し寂しかったです。ヤヤン・ルヒアンさんのファンなので共演できて光栄でした」とコメント。神浦玄洋役のリリー・フランキーは、「監督の演出はものすごく独特で興味深く、『明日もまた行きたい』と思わせてくれる現場でした」と語った。
また、神浦組の若頭役の高島礼子は、「もともと三池監督の作品が大好きだったので、オファーをいただいた時は不安よりも嬉しい気持ちが勝ってました。現場に入ってしまったら、このキャラクターを男が演じるか、女が演じるかはたいした問題ではないんだと気づきました。今回、すべてが初体験でとても楽しませていただきました」とコメント。そして三池崇史監督は、「観客の皆さんには、自分の物差しで計算できるものだけでなく、こういう映画もあっていいんだと、思いっきりこの作品を楽しんでもらいたいなと思います」と発表している。
ヤクザヴァンパイアに噛みつかれた人間は、次々とヤクザ化してしまうという奇想天外なストーリーの本作。三池監督が自身の原点回帰と位置づけ、初心に戻って挑んだという三池節全開のエンタテインメントとなりそうだ。日本で唯一無二の存在である三池監督の新たな挑戦を早く目撃したい!【Movie Walker】