秋元才加を三田佳子が絶賛「良い女優の資質がある」
映画『マンゴーと赤い車椅子』の初日舞台挨拶が、2月7日にイオンシネマ板橋で開催。秋元才加、三田佳子、仲倉重郎監督が登壇した。主演の秋元は「監督が10年以上、構想されていた映画です。三田さんをはじめ、素晴らしい方々と共演させていただき、私自身も成長させていただいた映画です。うれしく思いつつもドキドキしています」と、興奮しながら挨拶。
『マンゴーと赤い車椅子』は、事故による脊髄損傷で歩けなくなってしまった宮園彩夏(秋元才加)が、赤い車椅子を相棒に、葛藤しながら未来へ踏み出していくというヒューマンドラマ。バンドのボーカリスト・翔太役を、EXILEパフォーマーのNAOTOが、愛に満ちた祖母役を三田佳子が務めた。
秋元はNAOTOについて、「パフォーマーとしても尊敬していますが、今回の役を演じられるにあたって7kg体重を落とされたと聞き、その役者としてのストイックさに、私自身もすごく刺激を受けました。最後のライブシーンでのNAOTOさんの歌声に、ぱーっと涙を流すことができました」とコメント。
また、三田については、「三田さんが現場にいらした瞬間、『おばあちゃんだ!』って思いました」と感想を語った。
三田は「ふわっとした部分、ただの年寄りではなく、おばあちゃんの雰囲気を出すのを楽しみながらやりました」と役作りについてコメント。また「才加さんが、良い女優さんになる資質をもっていると思ったの。歌手ですか?」と秋元に尋ねると、彼女は「はい。いろいろやらせていただきました」と答えた。三田は「歌手の方は音感もリズム感もあるけど、彼女はさらに、勇気のある役作りもやりましたから」と秋元をねぎらった。
自身も突然の車椅子人生となった経験を持つ仲倉監督は「こんなに若いお客さんが見てくださるのが本当にうれしいです」と大喜び。秋元は「車椅子の方にも見ていただきたいですが、健常者の方にも見ていただきたい。今、ある人生の環境のなかで、どうベストに生きていけるかという、背中を押せるような映画になると良いなあと」と、本作に込めた思いを訴えかけた。【取材・文/山崎伸子】