ヤスケンがジジイ相手にクールな詐欺集団のボスを熱演

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ヤスケンがジジイ相手にクールな詐欺集団のボスを熱演

北野武監督の17作目となる待望の新作『龍三と七人の子分たち』(4月25日公開)。 本作は引退した元ヤクザのジジイたちが、オレオレ詐欺や悪徳訪問販売でやりたい放題の若者と対決する“ジジイ大暴れエンタテインメント”だ。

今回、藤竜也演じる龍三らジジイたちと詐欺集団である京浜連合のボス・西を演じる安田顕が対峙する本編シーンが解禁となった。一触即発の緊張のシーンか!?と思いきや、品川徹演じる早撃ちのマックが「お控えなすって、お控えなすって」と手をプルプルとさせながら口上をはじめる、ちょっと抜けてて笑えるシーンだ。

安田は、ブラックスーツとシャープなメガネで“インテリ悪人”風。今まで演じてきた数々のキャラクターとはまた違う、クールなキャラクターとなった。端正な顔立ちで振り切った芝居をし、様々な役をこなす俳優として人気を集める安田。初出演となる北野映画でチンピラ軍団のボスをどう演じるのか、期待が膨らむ。

安田は撮影中、北野組初参加ということもあり、西という役をどのように演じるか自問自答して役作りを行ったという。撮影中に行われたインタビューでは、「とにかく(撮影のスピードが)速いんです。その速さにも理由があって、監督の現場でのひらめきや発想がすごく大きく、その場でモノが変わっていくのに対応しなければいけないので、集中できます」と語った。

藤竜也、近藤正臣らベテラン俳優たちとは、あえて多くのコミュニケーションを取らず、その距離感を劇中の若造軍団対ジジイ達の絶妙な間に反映させたという。「大先輩が真摯に芝居に向き合っている姿、そして華のある姿を間近で見られるということは、とても勉強になっています」と共演の喜びを語った。

楽しかったシーンは?という質問に対しては、今回解禁となった映像の品川徹演じる早撃ちのマックが、プルプルと震える手をかざし若造軍団の前で仁義を切るシーンを振り返り、「リハーサルの時に、監督に『俺、手震えてるけどいいか?』と聞いていらっしゃって(笑)。それがおかしくておかしくて(笑)。役柄的に絶対に笑っちゃいけないのにニヤニヤしちゃいました」と嬉しそうに語った。

試写アンケート結果では、20代以下の若者からの満足度がどの世代よりも高く、女性層からも「おじいちゃん、可愛い!」という声が多かったという本作。ヤクザ映画が苦手な方も楽しめる、本作の笑える対決シーンをまずはご覧いただきたい。【Movie Walker】


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