男子サッカー界No.1美女!ジャイヤ選手来日
2011年にスタートした「ヨコハマ・フットボール映画祭」。サッカーをテーマにした世界各国の映像作品が集うこの映画祭は今年で5年目を迎え、昨年の来場者は1000人を超える規模に成長。サッカーファンのみならず国内の映画ファンからも注目されつつある。
今回の上映作品の一つ、実話をもとに作られた「ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦」。"世界最弱"のアメリカ領サモア代表チームにオランダ人のトーマス・ロンゲンが監督に就任し、チームが2014年ブラジルワールドカップ予選に挑む姿を描いている。
このチームに所属するジャイヤ・サエルア選手は、ワールドカップ予選に出場した史上初の"トランスジェンダー"(第三の性)の選手である。女性の心を持ち、1人のサッカー選手として男子サッカー界でプレーするジャイヤ選手が映画祭を機に来日し、映画の魅力を語ってくれた。
「この映画を、とても誇りに思っています。サッカーファンでなくても、たくさんのことを学べる作品です。私自身、サッカーに対する強い情熱を持っていましたし、アメリカ領サモアの代表になることを目標にしてきました。ずっと試合に負け続け、自分たちを敗者だと感じていたところにトーマス・ロンゲン監督が来てくれて。チームとして、選手として、人として成長させてくれました」と話すジャイヤ選手は、ロングヘアにアイメイクをし、振る舞いも女性そのもの。ハワイのミスコン審査員のオファーも多くあるという。
「他の国へ試合に行くと、トランスジェンダーに対する理解に少し差があるのを感じますが、チームメイトや家族は、トランスジェンダーである私をそのまま受け入れてくれて、とても感謝しています。そしてフィールドの中では、トランスジェンダーであることは考えず1人のサッカー選手として、全力でプレーする。それが私の仕事です」と話し、「なでしこジャパンが大好き。最初から強かったわけではない彼女たちが、ワールドカップで優勝するまでを見ていたから、とても励まされたし共感を覚えました。そしてクリスティアーノ・ロナウド選手は私の夫(笑)。ルックスもとても素敵だし、彼のプレースタイルは素晴らしいし、選手として尊敬しています」と明るく語ってくれた。
今後は、アメリカ領サモアのサッカー協会と共に若い選手の育成や、オセアニア全体でトランスジェンダーのアスリートを受け入れる体制を作っていきたいとこれからのビジョンを話したジャイヤ選手は2月14日の横浜・みなとみらいでの舞台挨拶にも登場。当日の来場者に、映画の魅力をあらためてアピールした。
「ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦」は2月28日(土)の福岡会場、3月14日(土)の札幌会場で上映される。【Movie Walker】
会場:大阪市立中央会館
住所:大阪府大阪市中央区島之内2-12-31
日程:2月22日(日)
※上映作品は「ガルーダ19」「旅するボール」「クラスオブ92」「メッシ」
■福岡フットボール映画祭
会場:福岡アジア美術館 あじびホール
住所:福岡県福岡市博多区下川端町3-1
日程:2月28日(土)
※上映作品は「アイ・コンタクト」「オフサイド・ガールズ」
「ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦」「メッシ」
■サッポロ・フットボール映画祭
会場:札幌プラザ2・5
住所:北海道札幌市中央区南2条西5-18
日程:3月14日(土)
※上映作品は「ネクスト・ゴール!世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦」
「エリックを探して」「メッシ」「プライドinブルー」