第87回アカデミー賞、『かぐや姫の物語』受賞逃す
現地時間2月22日(日本時間23日)に開催された第87回アカデミー賞授賞式。長編アニメ映画賞は、ディズニー・アニメーション最新作『ベイマックス』(公開中)にもたらされた。宮崎駿監督『千と千尋の神隠し』(01)以来の快挙が期待された高畑勲監督の『かぐや姫の物語』(13)は、惜しくも受賞を逃した。
本作は、近未来の架空の都市を舞台に、最愛の兄を失った少年ヒロと、兄の遺した優しすぎるケア・ロボット“ベイマックス”が繰り広げる愛と勇気の物語。『くまのプーさん』(11)のドン・ホールと『ボルト』(08)のクリス・ウィリアムズが共同で務めた。
プレゼンターはゾーイ・サルダナとドウェイン・ジョンソン。ホール監督は、ウィリアムズ監督、プロデューサーのロイ・コンリと共にステージに登場。オスカー像を手に感激の面持ちで、「ジョン・ラセターは世界最高のボス。最高のキャスト、スタッフの皆さん。才能を提供してくれて、情熱を傾けてくれてありがとう」とスタジオのチーフとスタッフ、キャストに最敬礼。「いつかウォルト・ディズニー・スタジオで仕事をすることが夢だった子どもでした。その子どもが夢を叶えた」と笑顔を弾けさせながら、家族に感謝を捧げた。
昨年は第86回アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した『アナと雪の女王』(13)が大ヒットとなったディズニー。今年は日本への愛を込めて描いた感動作で、昨年に引き続きオスカーを手にした。【Movie Walker】
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