海外メディアが選ぶアカデミー賞ベストドレッサー【1】

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海外メディアが選ぶアカデミー賞ベストドレッサー【1】

現地時間の22日に開催された第87回アカデミー賞授賞式では、レッドカーペットの途中で土砂降りの雨が降り出したにもかかわらず、今年もゴージャスなドレスで着飾った女優たちが、美の競演で私たちの目を楽しませてくれた。

ヌードカラーや赤なども相変わらずの人気だが、今年のトレンドカラーは、ズバリ白。スパンコールなど華やかな素材のドレスが人気だった。またトレンドのシニヨンなど、アップにしたヘアスタイルが目立った。そんななか、E!テレビ、ピープル誌、デイリー・メール紙など10媒体以上のデータをもとに、ベストドレッサー賞をまとめてみた。

賛否がわかれるドレスが多かったなかで、唯一マイナス評価を受けなかったのは、『ゴーン・ガール』(14)で主演女優賞にノミネートされたロザムンド・パイクだ。センターに大きなスリットが入ったジバンシィのクチュールの赤いドレスは、縫製に2000時間が費やされた芸術品。

華やかなドレスを強調するためにネックレスは付けず、赤いヒールサンダルで勝負するなど、パーフェクトな装いが絶賛された。同作のプロモーション中は、妊婦にもかかわらずファッションセンスを絶賛されていたが、1月に開催されたゴールデングローブ賞で着ていた白いヴェラ・ウォンのドレスが酷評されたロザムンドが、今回ボディコンシャスなドレスで、見事なリベンジを果たした。

同じく『Wild(原題)』で主演女優賞にノミネートされていたリース・ウィザースプーンのトム・フォードのアイシーブルーのドレスは、胸元とウエストの黒いベルベットのラインがアクセントで、ボディラインにパーフェクトにマッチしていたが、少々シンプルすぎるという理由でロザムンドに首位を明け渡した。

昨年主演女優賞を受賞し、 ジョルジオ・アルマーニのドレスが高い評価を得たケイト・ブランシェットは、メゾン・マルタン・マルジェラの黒いノースリーブのシンプルなドレスに、首全体を覆い隠すティファニーのターコイズとアクアマリンのネックレスがアクセントとなり、今年も高い評価を得た。

また、期待値が高すぎてなかなかお墨付きをもらえなかったジェニファー・アニストンの、アトリエ・ヴェルサーチのヌードカラーにビーズがちりばめられたワンショルダーのドレスは、「まさに、オスカーに相応しいドレス」と絶賛されており、『Cake(原題)』で主演女優賞のノミネートを逃したリベンジを果たした。

若手では、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』でノリにノっているダコタ・ジョンソンが選んだ、サンローランのスリットが入った赤いドレスが評判で、ポニーテールとシンプルながら存在感があるドレスは、「新進女優として最高の装い」と評価された。

『アリスのままで』(6月下旬公開)で主演女優賞を受賞したジュリアン・ムーアも、ファッションセンスには定評があり、今回着ていた白いシャネルのクチュールドレスは、8万個以上の手染めのスパンコールで飾られており、その縫製には、27人で987時間が費やされたという。

シニヨンにしたヘアスタイルもまさにハリウッドグラマーを象徴するかのようだったが、「3パネルで、腰より下にアクセントがきているため、せっかくのウエストラインが隠れ、寸胴に見える」という理由で少々マイナス評価を得た。

また、例年胸ポロなどでお騒がせだが、抜群のスタイルとファッションセンスを誇るジェニファー・ロペスの、胸元が大きく開いたスキンカラーのエリー・サーブのプリンセスドレスは、今年も「さすがはジェニファー、ゴージャス」と絶賛された。

しかし壇上から退く際に、広がりすぎたドレスの裾につまずいたことから、「オスカーにはふさわしくない」という声も。またロバート・デュヴァルの妻がほぼ同様のドレスを着ていたのがマイナス要因となった。

ほかには、トップが5種類の大きさのパール6000個で縫製されたルピタ・ニョンゴの白いカルバン・クラインのドレス、オスカーの常連メリル・ストリープの、黒いランバンのタキシードドレスに胸元にドレープの入った白いブラウス、ジェニファー・ハドソンの黄色いロマナ・ケベッザのドレス。

オプラ・ウィンフリーのヴェラ・ウォンのペールベージュのドレス、ジェナ・ディーワンのリーム・アクラのドレス、カロリナ・クルコヴァのシルクタッチのマルケッサのドレス、アメリカ・フェレーラのジェニー・パッカムのグリーンのシェアドレス、フェイス・ヒルの胸元が大きく開いたジェイ・メンデルのドレスなども高い評価を得ている。【NY在住/JUNKO】

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