カンバーバッチ、リチャード3世の再埋葬で詩を朗読
英国中部のレスター大聖堂で26日に行われる15世紀のイングランド王リチャード3世の遺骨の再埋葬式典で、ベネディクト・カンバーバッチが詩を朗読すると英紙デイリー・メールが伝えている。
カンバーバッチはBBCのシェイクスピア史劇ドラマ「The Hollow Crown」でリチャード3世の役を演じているが、実はリチャード3世の血縁だったことが今年初めに判明し、大きな話題となっていた。
カンバーバッチが読む詩は今回の式典のために詩人のキャロル・アン・ダフィが特別に書き下ろしたもので、2012年にレスターの駐車場の地中から発見されたリチャード3世の遺骨が与えた影響と、彼が遺した伝説に思いを馳せた内容になっているという。「小さな部分とはいえ、この歴史的イベントに貢献できることを誇りに思います」とキャロルは話している。
リチャード3世は1485年にボスワースの戦いで死亡してから530年が過ぎた2012年に、レスターの駐車場から遺骨が見つかり、学術調査を経て3月22日にレスター大聖堂に遺骨が移送された。当日は3万5千人が市内の通りを埋め尽くし、市をあげての遺骨の出迎えとなった。
ドラマ「The Hollow Crown」のカンバーバッチも、遺骨から復元されたリチャード3世のような長髪で、さらに血縁関係があるだけに似ているという意見もあり、彼の詩の朗読が26日の式典のハイライトになるのは間違いない。また、エリザベス女王も当日の式典には特別なメッセージを贈るそうだ。【UK在住/ブレイディみかこ】
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