菜々緒、大胆ポーズ「うっそぴょーん」の裏話を語る

インタビュー

菜々緒、大胆ポーズ「うっそぴょーん」の裏話を語る

華やかな美貌に、類まれなるパーフェクトバディ。その恵まれすぎた外見を女優業にどう活かすか、というのが、女優・菜々緒に課せられた使命だ。『白ゆき姫殺人事件』(14)、『神様はバリにいる』(14)でそのミッションを堂々とこなし、3本目の映画出演作『エイプリルフールズ』(4月1日公開)では、また、一歩踏み出した存在感を発揮!菜々緒にインタビューし、撮影秘話について聞いてみた。

『エイプリルフールズ』は、人気ドラマ「リーガルハイ」の脚本家・古沢良太と、石川淳一監督の黄金タッグが手掛けたオリジナルストーリー。戸田恵梨香や松坂桃李ら総勢27人の豪華キャストのアンサンブルドラマだ。

脚本について菜々緒は「すごく早い展開で、いろんな場所で、いろんな人のストーリーが展開していくから、この作品は絶対に面白くなるに違いないと確信していました。ドタバタ感あり、笑いあり、涙ありで、すごく良くできた脚本だなと、感動しました」と絶賛する。

菜々緒が演じたのは、女癖が悪すぎる天才外科医・牧野亘(松坂桃李)とデートをする美人キャビンアテンダント・麗子役。

「最初のシーンが、亘とレストランで、初めてのデートをする場面でした。麗子というキャラクターをわかりやすく表現するということで、石川監督から『ものすごく色っぽく、ものすごくセクシーに』と言われました。実際やってみたら、さらに監督から『もっとセクシー!もっとやっちゃって』とリクエストされました。監督の中で、麗子というキャラクターが明確になっていたんです」。

麗子のハイライトシーンとなるのが、「うっそぴょーん」と言って大胆なポーズをする一幕だ。台本には、石川監督によるイラストの指示が描かれていた。

「このポーズを思い切りやっちゃってくださいと監督から言われたので、私自身、最初から、そこまでやらなくても良いんじゃないかと思えるくらいにやって見せたんです。でも、それだと足りなかったようで(笑)。『もうちょっと!』と言われて、最終的にああいう形にはなりました」。

この振り切れたポーズは強烈なインパクを放つ。「スカートを履いていたので、すごい格好しているなという感じに見ていただけるとは思っています」と清々しい笑みを見せる菜々緒。でも、この場面の麗子の心の内は、とても熱いものがあったと菜々緒は言う。

「麗子のちょっとぶっ飛んだところが出たのだと思います。実は麗子自体も熱い女の子で、いかに思いを伝えるかという最終形がああなったのだと思いました。麗子の真面目な熱さと、とっさにやってしまう行動とのギャップが、自分自身も映画を観た時、ぐっときました。麗子が人を思いやる気持ちが少し垣間見えるところでもあるんです」。

亘は、すべての女子から反感を買いそうなチャラ男である。中盤で亘が態度を激変させるシーンも印象的だ。

「その時の亘の謝り方を見て、本当にぶんなぐってやろうかと思ったくらいムカついたのは覚えています。松坂さんの芝居を見て自分の気持ちがそこまで動いたのはすごいことだなと。松坂さんや戸田恵梨香さんは88年生まれの同い年だから、この作品ではすごく刺激を受けました」。

毎回、とても良い現場を体験させてもらい、感謝しているという菜々緒。「スタッフさんにもキャストさんにもすごく恵まれた環境なので、それがお芝居にも影響していると思います。そういうふうに恵まれているということは、女優をやっていて良いのかなと思える瞬間でもあります」

「実際、演じることはすごく楽しいです。今後、アクションもやってみたいし、基本的には何でもやりたいです。みんなが嫌がりそうな役ほどやってみたい。求めてくだされば、100%以上応えたいと思いますし、とにかく全力でやっていきます」。

エレガントな見た目とは違い、体育会系のド根性みたいなものが伝わってきた菜々緒。いろんなものを吸収し、この先、どんな女優になっていくのだろうか。女優指数のようなものがどんどん右肩上がりに伸びていく。そんな勢いが感じられた。【取材・文/山崎伸子】

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