玉木宏主演で天才探偵・御手洗潔シリーズ初の映画化!
本格ミステリーの巨匠・島田荘司が映像化を拒み続けた、御手洗シリーズ最新作「星籠(せいろ)の海」が、『星籠(せいろ)の海 探偵ミタライの事件簿』として映画化されることが決定した。
主人公の天才探偵・御手洗潔を玉木宏が演じる。共演を務めるのは、石田ひかり、小倉久寛、要潤、谷村美月、吉田栄作ら実力派俳優たち。
本作の舞台は広島県・福山市。そして、謎解きの鍵となる瀬戸内海は、日本で唯一太古の昔から変わることなく、6時間ごとに機械のように潮の満ち引きが繰り返される海だ。そんな時計仕掛けの海が、天才探偵・御手洗潔を難解な事件へと巻き込んでいく。
また、公開の2016年は、偶然にも福山市が市制施行100周年となる記念イヤーであるため、福山市は福山観光コンベンション協会、福山商工会議所ほかと委員会を設置し、全面的にバックアップするという。
御手洗シリーズの映像化は、玉木主演の3月放送のドラマ「天才探偵ミタライ~難事件ファイル『傘を折る女』~」が初めてだったが、映画は5年前から企画化されていたという。天才探偵・御手洗潔シリーズの初映画化に際して、原作者の島田が和泉聖治監督と手を組み、御手洗の魅力を余すところなく伝えるべく、新たな構成を考案。
読者はもちろん、初めて御手洗潔に触れる観客たちにも、その圧倒的な存在感を感じさせる物語になっている。さらに映画オリジナルの女性キャラクターも登場し、御手洗潔と共にシリーズ最大の難事件に挑む。
キャラクターの知的レベルが高すぎるがゆえに、島田が映像化不可能と拒み続けてきた御手洗潔を、「玉木宏が演じるなら…」と、指名を受けたという玉木は「ミタライシリーズ最新作のスケールの大きさが、福山ロケなどで表現できたら、すごく見応えのある映画になると思っています」
「難しいのは、膨大なセリフと戦わなくてはいけないことです。でも、登場人物の中でたった一人、事件を解決していくキャラクターなのですごく心地良いです。楽しみながら演じています。是非、ご期待ください」とコメント。
原作者の島田は「あの御手洗潔が、いよいよ映画館の大スクリーンに登場、興奮しますね。長年原作ファンでいて下さった方々、そして私自身にとっても、これは悲願でしたからね。みんなで祝杯をあげたい気分です。理想的な御手洗さん、役者・玉木さんとも出逢えたし、原作にとって最も幸福なかたちになりました」と喜びを語った。
監督の和泉は「人とは全く発想、着眼点が違う天才・御手洗潔をどう撮っていくか腕が鳴りますし、玉木さんは御手洗に対して非常に情熱やアイディアをもっているので、2人で挑みたいと思います。原作をグッと凝縮させつつ、歴史ロマンを感じる福山、そして瀬戸内海を舞台に大きなスケールで活躍する御手洗を描きます」と意気込む。
シリーズ累計330万部を売り上げる大人気原作、御手洗潔シリーズがどのように映画化されるのか。本作の撮影はすでに始まっており、6月初旬にクランクアップ、2016年公開される。【Movie Walker】