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大泉洋、首吊りシーンが「辛かった」と恨み節

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大泉洋、首吊りシーンが「辛かった」と恨み節

『わが母の記』(11)の原田眞人監督が時代劇に初挑戦した『駆込み女と駆出し男』の初日舞台挨拶が、5月16日に新宿ピカデリー1で開催された。大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり、キムラ緑子、内山理名、武田真治、原田眞人監督が登壇し、鏡開きを行ったが、本番前に割れてしまうというアクシデントがあり、笑いに包まれた。

主演映画『あん』(5月30日公開)で第68回カンヌ国際映画祭で現地入りしている樹木希林は、ビデオメッセージで参加。「ハリウッドで作ったら、制作費は15倍に跳ね上がると思います」と、本作を称えた内容について大泉は「淀川長治さんを思い浮かべました。素晴らしいコメントでした」と絶賛した。

苦労したシーンについて大泉は「辛かったのは、首を吊られるシーン。監督のカットが遅くて」と恨み節。原田監督は「モニターを見たらすごく良い顔していて、感動して1テンポ遅れました」と笑顔で言うと、大泉は「いや、3テンポくらい遅れましたよ」とブーイングし、笑いを取った。

武田は「暴力夫の役ですが、戸田さんを蹴るんです。スタントや殺陣の方がいらっしゃるのかと思ったら、監督が『じゃあ、やってみようか』と言われて。しょうがないから失礼します、ってことで、バーンと蹴ったら、戸田さんが痛そうで。なのに、もう1回と言われて。本当に嫌だった」と、原田監督に訴える。

戸田は「武田さんの蹴り方が上手で、実際には痛くなかったです」と笑顔を見せるが、武田は大いに恐縮する。大泉はそんな武田を「でも、自分で考えてやったんでしょ!」といじると、武田は「それでいま、僕が独身ってことはないです」とつぶやき、会場は大爆笑となった。

『駆込み女と駆出し男』は、井上ひさしの時代小説「東慶寺花だより」を原案にした時代劇。江戸時代の駆込み寺を舞台に、離縁調停人と、ワケあり女たちが織り成す笑いと涙の人情ドラマとなっている。原田監督は「素晴らしいキャスト、クルーで、大傑作を作ったと思っています。みなさんの力で、孫の代まで語り継がれる名作にしていってください」と、力強く締めくくった。【取材・文/山崎伸子】

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