『海街diary』美人4姉妹、キャラ再現度の高さが話題
第68回カンヌ国際映画祭に出品された『海街diary』(6月13日公開)。吉田秋生の人気コミックを映画化した本作で、4姉妹を演じた豪華女優陣のキャラクター再現度の高さが話題になっている。
注目したいのは、同じ名前の“すず”に扮する広瀬すず。すずは物語の軸となる少女で、実父が亡くなり鎌倉の姉たちの元へと越してくることになった腹違いの末っ子だ。
中学生ながら大人びた性格のすずは、「奥さんがいる人を好きになるなんて、お母さん良くないよね」と不倫によって産まれた自分の存在を責めようとする。原作でも描かれるこのすずの悩みや葛藤を、広瀬が瑞々しい演技でしっかり表現。姉たちと楽しそうに食事をする姿も原作通りで、爽やかな笑顔が似合う広瀬のイメージにぴったりだ。
すず以外のキャストの再現度も見ごたえ十分。長女の幸役の綾瀬はるかは、“しっかり者”という一見意外に思える(?)お姉ちゃん役を好演。次女の佳乃に扮した長澤まさみは、お酒&年下の男好きという自由奔放な性格が妙にハマっている。夏帆はマイペースを貫く三女の千佳役で、存在感を発揮した。それぞれのキャラクターには、原作で描かれている“○○っぽさ”が宿っているといえるだろう。
人気女優たちが渾身の演技で挑んだ本作。原作のエッセンスを活かしつつも、映画でしか味わえない展開や登場人物たちの関係性も内包している。ぜひ個性豊かな4姉妹のキャラクターに注目して、この家族ドラマを堪能してほしい!【トライワークス】
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